足立区政と日本共産党(上)

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全員当選を呼びかける8候補。中央は田村智子参院議員
=東京都足立区

住民とともに、ゆがんだ区政の転換めざし

8候補の全員当選を

東京都足立区議選(定数45、10日告示、17日投票)が目前に迫りました。日本共産党は、針谷みきお、ぬかが和子、鈴木けんいち、浅子けい子、はたの昭彦=以上現=、西の原えみ子、山中ちえ子、あさひ将=以上新=の8候補が全員当選で1議席増をめざします。

前回17人当選の自民党は18人、公明党は現状維持の14人、前回10人立候補で3人当選の民主党は4人にしぼるなど、選挙戦は10人程度がはみ出す多数激戦の様相です。

共産党の8候補は、斉藤まりこ区長候補とともに、自民・公明・民主などの「オール与党」に支えられた現区長による区民負担増・住民サービス削減の、ゆがんだ区政の転換を訴えています。

異常なため込み

現区政の2期8年を含む「オール与党」区政の15年間は、「区民福祉の向上」という自治体本来の役割を投げ捨て、異常なため込みと区民サービス切り捨ての区政です。

この15年間で、同区の国民健康保険料は年平均で1世帯当たり10万円を超えました。介護保険料も1人当たりの基準月額がゼロから23区で2番目に高い6180円に。一方で、ため込み(基金残高)は過去最高の1190億円弱(2014年度末)に膨らんでいます。

現区政は、子ども・子育てと高齢者に冷たいのが特徴です。児童福祉費も老人福祉費も23区中20番目の低水準。区民センターや学校開放、区営施設の駐車場などを有料化する一方、三つの区民保養所を廃止するなど区民サービス切り捨てのオンパレードです。

認可保育園の整備率は約26%で、周辺区と比べて約10ポイントも低く、待機児は全国ワースト8です。高齢者1人当たりの福祉予算も、16万1000円から4万7000円に15年間で3分の1以下に削減。喜寿の敬老祝い廃止、高齢者無料入浴券廃止、老人クラブ助成金削減、高齢者住み替え家賃補助廃止など高齢者いじめは枚挙にいとまがありません。

「もっと大きく」

共産党の8候補は、国民健康保険料、介護保険料、保育料の軽減と学校給食無料化の「三つの負担軽減と一つの無料化」を呼びかけて共感を広げています。「区にお金がないのではありません。暮らしを削って区がため込んだ積立額は、この10年間で23区中2番目という異常さです。ため込みの一部を使うだけで、三つの負担軽減と一つの無料化はできます」(針谷区議団長)

「足立の保育を考える会」の代表はいいます。「保護者が望む認可保育園の増設を区議会で主張したのは共産党だけ。“認可保育園はつくらない”という区を共産党と斉藤区長候補、住民運動が動かして13園1022人分の増設を実現するなど現実政治を動かしています。この党にもっと大きくなってほしい」

(つづく)

(「しんぶん赤旗」5月8日付より)