「7校の夜間定時制の存続を求める集会パート4」が4月25日、ラパスホール(豊島区)で開催され、52人が参加しました。都立大学名誉教授の荒井文昭氏が「東京の教育行政はどうなっているか」をテーマに講演。基本的人権としての学ぶ権利を実現させていくために何が必要なのかを多角的に考察し、「夜間定時制高校の教育実践の蓄積と現在の取り組みは、生徒一人ひとりの学習権を実現させていく上での財産」だと語りました。「夜間定時制の存続を求める連絡会」など7つの市民団体が主催しました。

都教育委員会は2025年10月の定例会で、存続を求める声に背を向け、立川高校定時制に続き、小山台、桜町、大山、北豊島工科、蔵前工科、葛飾商業の定時制課程の募集停止を強行しました。
講演で荒井氏は、都教委の「定時制高校検討委員会報告書」や「高校教育改革」政策文書、政府の「学びの多様化政策」などの矛盾点を指摘。夜間定時制について、多様な困難を抱える生徒の居場所として重要な役割を果たしてきたと強調。都や国の政策の矛盾を打開させていくための「見失ってはならない次の時代につながる光ではないか」と語りました。
リレートークで葛飾区の夜間中学教員は「夜間中には不登校生徒や外国人生徒が増えている。近くの夜間定時制に進学する生徒もいる。一昨年担任していた76歳の女性から高校に進学したいと相談を受けたが、葛飾商業定時制が募集停止のために高校進学を断念してしまった」と、募集停止の影響について告発しました。
小山台高校定時制の生徒は、中学3年の時に不登校となった妹について、「小山台定時制の募集停止で大崎高校定時制に進学したが、元気に学校に行っている」と紹介。「自分は小山台高校の3年生になったが後輩がいなくて寂しい。クラスメートに年齢が二回り上の外国人の生徒がいるが年の差を感じていない。少人数だから先生とも仲が良くて、定時制でよかったと思っている」と語りました。
夜間定時制の教員は「定時制は時間の流れがゆったりとしている。校則が少なく制服もない。給食があるので定時制を選んだという生徒もいる」と紹介。「専門学科のある定時制で金属加工などを勉強することも将来につながっている」と、定時制の良さを強調しました。
「葛飾区内の夜間定時制の存続を求める会」のメンバーは「駅頭署名をやっていると、ほとんどの人は葛飾商業定時制が廃校になることを知らない。現在、42人が在籍し、8つのクラブ活動があり、全国の大会にも参加している。資格検定試験には96人が合格している。少人数だから教育効果がないというのは誤っている」と述べました。
主催者から署名を広げることや、都教委に廃校の理由をきく説明会を地域で開催することなど、行動提起がありました。

