BS番組 宮本徹氏が強調
日本共産党の宮本徹前衆院議員は25日放送のBS朝日「朝まで生テレビ!」に出演しました。米不足、米価高騰をめぐり宮本氏は、根本的な要因は米の供給力不足だと強調。その背景には自民党の農政が米の減反と減産を農家に押し付け生産量を減らし、農家も激減している問題があると指摘しました。農家が米を作って生活していける所得補償と消費者が買える米価の実現の「両方をやっていかないと今回の問題は解決できない」と強調しました。
2021、22年の米価は時給換算すると10円程度だとし、かつて民主党政権がつくった年1500億円の所得補償制度を自民党政権は廃止したと指摘。三菱総研が、40年に最大156万トンの米が不足すると試算していると述べ、農業の担い手を確保するために、都市勤労者並みの収入が得られるだけの所得補償を政治の責任でやるよう求めました。
小泉進次郎農水相が備蓄米を「5キロあたり2000円台で」店頭に並べると発言したことについて、備蓄米以外の米も含めた全ての市場価格が2000円台になれば農家は続けられないという問題もあることを提起しました。
宮本氏は、米の生産性を上げてもそこに追いつかない勢いで今後、農家の担い手が減っていくと主張。小規模農家も含めて支援しない限り米の供給力は足りなくなるとして、「家族農業もしっかり支えてはじめて国産のお米を安価な価格で食べることができる」と発言しました。
(「しんぶん赤旗」2025年5月29日付より)