再開発見直し求め追及

東京都議選新宿区(定数4)は、日本共産党都議団長の大山とも子予定候補が、自民現職、公明現職、都民ファーストの会新人交代、立憲民主新人、国民民主新人、「再生の道」新人2人との8氏による大激戦をたたかいます。
8期32年、都民の声を届けてきました。野党第1党の党都議団長として、学校給食無償化、シルバーパス値下げ、子ども医療費助成などの実現の先頭に立ってきました。
都政の焦点のひとつになっているのが、新宿区と港区にまたがる神宮外苑で、多数の樹木を伐採して超高層ビルを建設する小池都政の再開発計画です。新宿区が区道を廃止し、事業者の三井不動産に無償で利用させて樹木の伐採などを進めています。大山予定候補は、党新宿区議団と連携し、住民と一緒に現地調査を実施し、再開発見直しを求めて追及しています。
この間取り組んできた都政アンケートには、都庁舎などのプロジェクションマッピング、お台場噴水計画、神宮外苑再開発など大企業主導の大開発に怒りの声があふれています。
新宿区内に住む「子どもたちの笑顔をつくる神宮外苑を考える会」の大澤暁さんが党演説会で訴えました。「なぜ新宿区は住民を向かず、三井不動産に合わせて政治を行うのか。区でも都でも住民に寄り添う共産党に頑張ってもらいたい」
演説会では、新宿・歌舞伎町でホステスをしている胡蝶詩さんも応援に立ちました。コロナ禍で客足が遠のき、トレーナー資格を取得しパーソナルジムを経営しています。「物価高騰で、女性の1人暮らしは大変だ。空き巣被害の経験があるが、オートロックのある家は区内で家賃10万円以上もする。消費税減税と家賃助成を」と願いを託しました。
大山予定候補が演説で応えます。「財界ファーストの再開発が地価をつり上げ、住宅費高騰を招いた。都営住宅は26年も新規建設ゼロだ。100万世帯に月1万円の家賃補助をつくろう」
初めての立候補で掲げた公約は、新宿で始まった乳幼児医療費無料化を広げることでした。今では18歳までの拡大と所得制限撤廃で、東京の全ての子どもに広げました。「都民と力を合わせれば、要求は実現できる」と強調します。
党新宿地区委員会は若い世代の要求に応える取り組みに力を入れ、党演説会には前回都議選と比べても若い参加者が目立ちました。
高学費のために大学を中退して働く20歳の若者は、学費無償化などの提案を知ると、「共産党には、若者向けの政策がたくさんある。多くの若者が知ったら応援したくなる。自分も共産党を大きくして要求を実現したい」と入党しました。
大山予定候補は訴えます。「都議会自民党の裏金問題で、政治倫理審査委員会の設置を拒否する自都ファ公が、物価高騰に苦しむ都民に寄り添えるのか。自民党にきっぱり審判を下そう」(田代正則)
(「しんぶん赤旗」2025年5月29日付より)