「政治変えて」満ちる熱気

国民に寄り添う政策に共感 消費税減税 福祉充実 格差是正
東京・池袋 日本共産党の街頭演説

田村智子委員長の訴えを聞く人たち=11日、東京・池袋駅西口(しんぶん赤旗提供)

 「池袋駅から政治を変える大きなムーブメントを!」と呼びかけて東京・池袋駅前で11日に開かれた日本共産党の街頭演説。偶然通りかかった人やSNSを見て足を運んだ人などの熱気であふれました。

 「政治を変えたい高校生」のX(旧ツイッター)アカウント名で発信している高校1年生(15)=東京都豊島区=は、田村智子委員長の訴えに拍手で応えていました。2022年12月に閣議決定された「安保3文書」にもとづき5年間で43兆円も軍事費に費やしても「他国との緊張が高まるだけです」と、自公政権を批判。「自民党政治を根本から変えられるのは共産党など革新政党だと思う。改憲を許さず、暮らしに寄り添った政治の転換を求めています」

 偶然通りがかり友人と演説に耳を傾けた男性(22)。練馬区内にある保育園の保育士です。今年の春、大学を卒業して働きはじめたばかり。職員の待遇や社会的地位が低いと実感しています。国が定めた保育士の配置基準が低すぎて、園ではそれより手厚く保育士を配置していても、「手いっぱい」だといいます。「教育や保育の政策に力を入れる政党を選びたい」とし、SNSでの発信を中心に各党の政策や訴えを比較しています。「共産党の池川さん(友一都議)の教育関連の発信をけっこう見ますよ」と共感を示し、期待を寄せました。

“推し”政党
 イギリスに住んでいたという都内在住の女性(30)は、山添拓、吉良よし子両参院議員が“推し”です。共産党を推すようになったのは、党がジェンダー平等政策をかかげたときから。「生理の貧困って言ったとき、イギリスではその前から話題になっていたので、日本でもようやく言うようになったなって思った」といいます。「他党より国民に寄り添った政策を出している共産党を応援しています」

 夫が長時間労働だという女性(33)は、前回の参院選で山添議員をはじめて応援。以来、共産党を応援しています。「共産党は賃金アップをかかげつつ、労働時間の短縮を主張して、働く人の味方だからいい」といいます。「シングルマザーの友達がいて、生活が苦しいっていっている。共産党が主張している軍事費を削って児童手当とか福祉を充実してほしい」

 買い物からの帰宅途中に足を止めた男性(56)=豊島区=は「国民民主党と日本維新の会が与党にすり寄っている」との田村委員長の話に「本当にその通り。野党に政権交代してほしいのに、信用できる野党がない」といいます。看護師としてコロナ禍にひっ迫した医療体制を目の当たりにし、「自民、公明は支持できない。介護事業所も倒産が相次いでいる。ケアに対して何も理解をしていない」と怒りをあらわに。「共産党にはがんばってほしい。福祉政策も本当にまっとうだから」

 30代女性=西東京市=は「1人暮らしで物価高がきつい。食費を削らざるを得ない」と、消費税減税を求めます。SNSなどで国民民主党などの「減税」に対しては「一時的な人気取りだと分かる。本当に国民の生活を考えているのか、若い世代も見ている」として、「共産党はずっと消費税に反対してきたのがいい」と述べました。

現実的な案
 JCPサポーターとしてボランティアで参加した30代女性=杉並区=は、消費税の財源をめぐり、国の借金や医療費の自己負担額増など他党案では「格差を拡大させてしまう」と批判。「共産党の提案は、国民全体を考えて、貧困や格差をなくす理想とあわせて、現実的にどう変えるかを語っているのが魅力。選挙で勝利させるしかないですよね」と力を込めました。

 「学費が高く将来の不安がある」と語る大学院生の女性(25)=横浜市=。法律家をめざしています。SNSで街頭演説を知り、「自習を抜けて」、初めてボランティアでチラシを配布。格差の問題に関心があります。「育った家の事情にかかわらず誰もが進路を望む方向に決められる社会にしたい」

(「しんぶん赤旗」2025年5月13日付より)

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