2週待機 水際強化を/衆院厚労委・宮本徹氏 インド型めぐり

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miyamoto

宮本徹議員

日本共産党の宮本徹議員は12日の衆院厚生労働委員会で、世界保健機関(WHO)が懸念を示した新型コロナウイルスのインド変異株の問題を取り上げ、入国者数を減らす規制強化や、入国者の宿泊施設での待機を2週間とするなど水際対策の強化を求めました。

宮本氏がインド変異株の感染状況をただすと、厚労省の正林督章健康局長は49の国と地域に広がっていると答弁。宮本氏はインド・パキスタン・ネパール3カ国からの入国者に対する現在の6日間待機では「検査回数を増やしても、すり抜けが起きるのではないか」とただしました。

政府対策分科会の尾身茂会長は「2週間何もなければ安全だ。6日間だと、14日間に比べれば当然すり抜ける可能性は高くなる」と答弁。宮本氏は、新たな変異株をできるだけ流入させない対策が必要だと強調し、「ホテルをさらに確保して14日間待機にすべきだ」と求めました。

「簡単に増やせない」と言う田村憲久厚労相に、宮本氏は東京五輪の対応に追われるホテルが出てきているためだと強調しました。

さらに宮本氏は、検査を避ける人が少なくない背景として、陽性になった場合や濃厚接触者の自宅待機中の所得保障の問題を指摘。尾身会長は「何らかの支援を考えてほしい」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2021年5月13日付より)