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米倉 「平和」を高く位置づけ 藤田 光った「予算の分析力」

 東京民報社の和泉尚美代表取締役(前日本共産党都議団幹事長)が、都政と都議会を不定期連載でウオッチします。今回は、第一回定例会(2月18日〜3月27日)で、共産党都議団が第一、第二代表質問と位置づける本会議質問に立った、米倉春奈(豊島区選出)、藤田りょうこ(大田区選出)両都議との、鼎談(ていだん)です。

第一回定例議会を振り返る

 和泉 第一回定例会お疲れさまでした。さまざまな新年会があったり、予算分析と、非常に忙しい時期に、総選挙が入ってきた。大変でしたね。
 藤田 都の予算案発表の日(1月30日)には総選挙が公示(1月27日)されていました。助走も何もなく、ハイジャンプみたいな毎日でした。
 和泉 定例会をどう振り返っていますか?
 米倉 高市政権のもとで、アメリカの戦争に日本が参加するのではないか、という状況になっています。そして、戦後80年の年度でもあるなかで、平和の問題を高く位置づけて取り組んだ議会でした。私の質問も、冒頭は平和の問題から入り、藤田さんの第二代表質問は最後が平和の問題でした。予算特別委員会や、常任委員会でも、それぞれの都議が平和の問題を取り上げました。以前、都の幹部職員に、共産党は国政などの大きな流れを踏まえた質問をすると評価されたことがありましたが、大事な論戦だったと思います。
 和泉 本会議でも、予算特別委員会でも、知事は、平和の問題をすべて安全保障の問題にすり替えて、「国の専管事項」だと答える、逃げの一手でしたね。
 米倉 あれだけ都市外交をアピールしているのに、正面から答えようとしません。一方で、これは2025年度全体を通してですが、戦後80年の年に、被爆と東京大空襲の体験を聞く会を、それぞれ都議会内で超党派で開けたことも、本当に良かったと思います。
 和泉 藤田さんは振り返ってどうでしたか?
 藤田 予算分析を出発点に、論戦の準備が進むなかで、小池都政の問題点と、それを都民にどう分かりやすく伝えるか、どんどん明確になっていったのが印象的でした。都予算案に関する都議団談話では、「都政の軸足が間違っている」と提起しましたが、都民の暮らしよりも「国際競争力」にばかり熱心な都政の姿や、東京でも富の一極集中が進んでいる実態が、論戦と調査を通じて明らかになっていきました。

調査を持ち寄って
 米倉 「談話」では、東京都が、税金を投じて次々とファンドを立ち上げていることを、「まるで投資会社になったかのよう」と指摘しました。
 和泉 端的で、分かりやすい表現ですよね。
 藤田 経済・港湾委員会で、他会派の議員も、投資会社のようだと表現したんです。あれ、どこかで聞いたぞって(笑)。こうした分析力は、共産党の光っているところだと思います。すごく忙しい中でも、都議や事務局メンバーが、それぞれ調べるべきポイントをわかっていて、自分は予算書のここを見てみようとか、委員会で質問してみようと調査して、持ち寄る。それが、分析の基調をつくっていきます。

切り開くペースが
 和泉 今回の予算案では、都議団が長年、取り組んできたテーマでたくさんの成果がありました。それぞれ自身が、特にうれしかったものは?
 藤田 盲ろう者通訳派遣事業の予算が1・3倍になったことです。当事者団体のお話を聞いて、いかに実態から見て足りないか、何度も取り上げました。毎年の団体からの予算要望にも出席してきました。
 和泉 私も、都議団の談話で拡充を知って、喜びました。厚生委員を6年間やって、繰り返し繰り返し取り上げてきたので、グッと来ました。
 米倉 私は一期目の時、10年前くらいまで3年間、環境・建設委員会に所属していたこともあり、気候対策に力を入れて取り組んできたので、気候対策関連の予算が増えたのがうれしかったですね。断熱・太陽光住宅の普及事業だけでも1千億円を超える予算がつきました。
 和泉 一期目当時は、環境局全体で予算が数百億円だったでしょう?
 米倉 当時から長野県に再生可能エネルギーの取り組みを視察にいったり、都内の市民電力を見にいったり、いろいろ議会でも取り上げたけれど、なかなか実現に結びつかなかった。いま、質問で切り開いて、どんどん実現する状況になっているのが感慨深いです。
 和泉 都議団が、都民要求を5年、10年と取り上げてやっと実現、みたいな状況だったのが、いまは税収増もあって、切り開くペースがどんどん速くなっていますね。
 米倉 気候危機でいうと、同時に、いま都内各地で問題になっているデータセンターなど、大量の温室効果ガスを排出して、これまで取り組んできた削減の努力を、すべて水の泡にするような事業や開発が進んでいて、今回の定例会でも論戦しました。大企業中心で、目先の利益を優先する日本の政治のゆがみに、正面から切り込めるのも、共産党だからこそ、です。

進むオール与党化
 和泉 他会派の論戦は、低調でしたね。
 米倉 都民の声を聞いていない質疑が目立ちました。「様々な声がある」とか、一つのテーマで何回「様々」と言うんだろうという質問だったり。
 和泉 様々って、東京都や知事の答弁でよく使う言葉ですよね。「高齢者の暮らしの実態は様々で」とか。それは様々だろうけれど、そのうえで、東京都が都民の暮らしを守るために、どこに着眼しなければいけないのかが問われているのに。他の党も、そこに流れてしまっているんですね。
 藤田 私たちは現場の声をちゃんと聞いているから、自信を持てるんですよね。自分が直に聞いていなくても、都議団の信頼する仲間が、きちんと聞いてくれている。
 和泉 代表質問は、都議団の総力を挙げてつくり上げるから、最後のバトンを持って走る、みたいな感覚ですよね。
 藤田 ここ2年間、小池都政の予算案に反対する議員が41〜42人いたのが、今回は4会派18人、うち14人が共産党でした。立憲民主党系会派は、本会議の最終討論で、知事との論戦について「会派内にさまざまなとらえ方がある」けれども、知事提出の全議案に賛成することにしたと発言しました。賛成にしろ反対にしろ、会派内できちんと議論すべきで、本会議場でこんなことを言うのかなと感じます。
 米倉 暮らしの困難が広がっているなかで、東京都は税収が2年間で約1兆円も増えているのに、そうした困難にまともに取り組もうとしていないことが、くっきりと出たのが今回の予算でした。都議会のオール与党化が進んで、こうした都政の根本問題に切り込めない質疑が増えているなかで、共産党都議団の役割は本当に大切だと感じています。
 和泉 「生活できる東京」「公共を取り戻す」と大きな柱を立てて、都議団が都政のあり方を問い直してくれているのが心強いです。ぜひ引き続き頑張ってください。


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