八王子 田村委員長訴え
東京都議選(13日告示、22日投票)の告示を目前に控えた8日、日本共産党の田村智子委員長は八王子市の街頭で、2期目をめざすアオヤギ有希子都議の必勝をと、小池晃書記局長(参院選比例予定候補)は練馬区内の街頭で、3期目をめざす、とや英津子都議の必勝をとそれぞれ訴えました。

田村氏は、消費税5%への減税や、米価高騰への対応策を示し、「『暮らし守れ』の声を都議選からとどろかせ、圧倒的国民の世論で政治を変えよう」と力を込めました。小池氏は、都議選での共産党都議19人の議席絶対確保と前進、続く参院選での比例5予定候補必勝、東京選挙区での吉良よし子予定候補の勝利を多くの市民に呼び掛けました。
多くの通行人が行き交う八王子駅前で田村氏はアオヤギ氏の原点には「生まれた時代や場所で苦労を強いられたり、格差が許される政治でいいのかという問いかけがある」と紹介。「こうした政治に怒りを持って多摩格差解消に取り組み、都議会で奮闘してきた確信が満ちている」と訴えました。
田村氏は、小池都政が水道基本料金の4カ月無料を打ち出したことに関わって、フリーアナウンサーの古舘伊知郎氏がユーチューブの動画で「水道基本料金無料、元は共産党のアイデア」「小池百合子知事パクったな」と語っていることを紹介し、「20年前から水道料金の値下げを求めてきたのが共産党だ」と強調。小池都政が推進するお台場への巨大噴水建設計画を批判し、「水を流す場所が間違っている。共産党都議団の躍進で水道料金は恒久的に無料を実現しよう」と呼び掛けました。
アオヤギ氏は、前回の公約として掲げた市内全校の学校体育館へのエアコン設置が実現したことを報告。「子どもたちの学ぶ権利を保障する東京都へ」と決意を語りました。
また、田村氏は、大激戦となる八王子市区で、自民党が2議席を狙う構えを見せていることに対し、「1人は裏金ど真ん中の議員だ」と批判。「裏金議員を一掃する一番の力は、追及の先頭に立ってきた日本共産党都議団の躍進だ」と必勝を呼び掛けました。
練馬 小池書記局長訴え

光が丘住宅の中心で小池氏は、とや予定候補が議会で、医療・介護施設の経営危機の実態を示し支援を迫り、民間病院への321億円の補助と介護職員の処遇改善を実現させたことを紹介。また、都議会文教委員会理事として、都民の運動とあわせ学校給食費の無償化を実現させたことなどを話しました。練馬選挙区は多数大激戦になっており、「欠かすことのできない、とやさんの宝の議席、練馬の共産党の議席を必ず守り抜かせてください」と訴えました。
小池氏はその他にも、シルバーパス値下げ、補聴器購入助成、水道料金引き下げなど、共産党都議団があげた数々の実績について語り、「都議団のがんばりが政治を動かしている。19議席の野党第1党だからこそ実現できたものだ」と強調しました。
小池氏は、東京都の財政力は史上最高の17・8兆円に達し「暮らしはもっと応援できる」と力説。▽都政としての賃上げ▽福祉切り捨て政策から都民を守る▽「稼ぐ東京」から「住み続けられる東京」―の政策を示し「この仕事を、とやさんにやってもらおう。共産党の勝利で暮らし第一の都政をつくろう」と訴えました。
とや予定候補は「子ども一人ひとりが主体的に生きることを保障するのが教育です」と語り、少人数学級、教員の大幅増員、修学旅行・学用品無償、通学定期補助、朝鮮学校補助金停止解除―などの公約を提示。「3期目にむけ何が何でも駆け上がります」と決意を語り大きな拍手を受けました。
(「しんぶん赤旗」2025年6月10日付より)