山添議員・都議団 政府ただす
米軍横田基地(東京都福生市など)で人体に有害なPFAS(有機フッ素化合物)を含む水が漏出した問題で、日本共産党の山添拓参院議員、東京都議団は29日、住民らとともに防衛、環境、外務の3省に対応をただしました。尾崎あや子、アオヤギ有希子の両都議、田中とも子都議予定候補が参加しました。
同基地では昨年8月の豪雨時にPFASを含む水が漏出、今月14日に国と関係自治体が環境補足協定に基づく立ち入り調査を行いました。
参加者は調査が浄化後の水のサンプリングだけで浄化前の水の測定すら行われていないことや関係自治体への連絡が前日だったことを批判。住民の不安をどう捉えているか疑問だと述べ、安全を守る立場での対応を強く求めました。
また、4月末に公表された米国防総省の監査報告書が、同基地で一昨年1月に漏出がありPFASを含む水が在日米軍の指針に反して保管されていたことや、猛毒のPCB(ポリ塩化ビフェニール)が指針によらず処分されていたことを指摘している問題をただしました。
一昨年の漏出を防衛省が知りながら国会で「確認中」と繰り返してきたことについて、漏出を知った時期などを説明するよう要求。報告書公表から1カ月もたちながら米側が詳細を説明しないことに抗議したのかとただし、基地に立ち入るならこうした問題も調査すべきだと追及しました。
防衛省の担当者は「住民の不安は承知している」としたものの、「引き続き米側に情報を求めている」などと繰り返しました。
(「しんぶん赤旗」2025年5月31日付より)