池袋駅前で大演説会
日本共産党都委員会は11日、1カ月後に迫った都議選(6月13日告示・22日投開票)、その直後の参院選の2大選挙で連続勝利しようと、田村智子委員長を迎えて、池袋駅西口で街頭演説を開き、5000人の聴衆が駅前を埋めました。参院比例予定候補の小池晃書記局長、同東京選挙区(改選6、補選1)予定候補の吉良よし子参院議員、都議予定候補が勢ぞろい。聴衆から「待ってました」「いいぞ」の大きな声援が飛び交い、熱気があふれました。ネット中継は5000人が視聴しました。
演説会は山添拓参院議員の司会で進行。最初に全都議予定候補24人がマイクをリレーし、決意を表明しました(別項)。

吉良氏「予算は軍事より教育に」
吉良氏は学費値上げに苦しむ学生の怒りの声を紹介し、「学費値上げが続くのは政府が教育予算を出し渋ってきたからだ。減らされた教育予算を増やし、学費を無償化するのは政治の責任だ」と強調。政府は軍事費を教育予算の2倍にも増やしているとし、「全ての人が日光や空気のように学問を受けられる社会こそ目指しましょう。軍事ではなく学費に予算を回す仕事を国会でやらせてください」と訴えました。
吉良氏は「痛みに寄り添い、声を届けるをモットーに様々な声を届け、その声を力に政治を前に動かしてきた」と述べ、ブラック企業や就活セクハラ対策、学校給食無償化を広げた実績を紹介。「あなたの困ったに光を当て、議会で取り上げ実現するまであきらめないのが共産党の議席。国会でも都議会でも増えてこそ政治を前に動かすことができる」と力を込めました。
小池氏「比例は共産」のうねりを
参院比例予定候補の小池書記局長は、参院に11人の議員がいるから法案が出せるとし、それを守るには比例5議席の全員当選がどうしても必要だと指摘。「比例は共産党」の大きなうねりを東京でつくることが、東京選挙区で吉良氏のかけがえのない議席を守る土台であり、都議選で19議席を守り、さらに前進するためにも必要だと強調しました。
さらに、都議選で8議席から17議席に躍進し、参院選で比例5人、東京選挙区で12年ぶりに吉良氏が当選した12年前の躍進に触れ、「みなさんもう一度やりましょう。きょうの集まりの熱気を東京中に広げに広げ、必ず勝ち抜きましょう」と呼びかけました。
田村氏「野党第一党の力で」
田村氏は「どうやって物価高から暮らしを守るのかが2つの選挙で大争点になる」とのべ、この間取り組んだ要求対話110万人から寄せられた切実な声をもとにつくった「緊急提案」を紹介。
物価高対策で焦点となっている消費税減税について財源論にも触れ、公正な税制への改革の必要性を強調。「税金は儲かっている大企業、富裕層に応分の負担を、消費税はただちに減税、そして廃止の声を広げましょう」と呼びかけました。
都政の問題に話を進めた田村氏は、都議選で3回連続で勝利し、共産党が野党第1党の19人に前進したことで、学校給食の無償化、シルバーパスの値下げ、補聴器購入補助制度の3つの暮らしの大きな要求を自民、公明、都民ファーストの妨害をはねのけ、すべて実現することができたと述べました。
また、共産党が野党第1党になったことによる都議会の変化について、4年前は小池知事の「オール与党」都議会だったのが、「日本共産党が提案すると1年後に小池知事の提案になる。共産党が言い始めると都政が動く」とまで言われるようになったと紹介。希望ある都政にどう変えるかを詳しく語りました。
田村氏は最後に、日本共産党は政治を変えてほしいという国民の側に立ち、要求を掲げた運動と連帯し、どんな困難も乗りこえて政治を変えていくと強調。「物価高騰から暮らしを守り、大企業最優先、アメリカいいなりの自民党政治を大本から変える本物の改革へ、都議選、参院選で首都東京から日本共産党の躍進を勝ち取らせてください」と力を込めると、聴衆はひときわ大きな拍手と声援で応えました。