自民、職員2氏招致拒否

都議会検討委 裏金問題 パー券担当者

自民党都議らの参考人招致を求める白石たみお都議=16日、都議会政治倫理条例検討委員会(しんぶん赤旗提供)

 東京都議会の政治倫理条例検討委員会が16日開かれました。都議会自民党は政治資金パーティーを巡る裏金問題で、パーティー券の販売や管理を担当していた同会派事務局職員の矢島英勝、峯尾始両氏について、この日予定されていた参考人招致への出席を拒否。委員会は両氏と元職員の鴫原浩氏に対し、パーティー券の販売管理や売り上げの管理などについて文書で質問し、同党の小宮安里、鈴木章浩、柴崎幹男、三宅正彦の4都議には資料の提出を求め、20日までに回答を求めることを決めました。

 政治資金収支報告書への不記載が発覚した2019年と22年のパーティー開催時に同会派の幹事長で、自身も裏金をつくっていた小宮、鈴木両氏は4月の参考人招致で、パーティー券の取り扱いについて「矢島、峯尾両氏が管理していた」と発言していました。

 しかし、この日の委員会で自民党はこの両氏について「小宮、鈴木両議員の発言以上の内容は承知していない」として出席を拒否しました。

 日本共産党の白石たみお都議は「小宮、鈴木両氏の委員会での発言と、委員会が送った文書質問への自民都議の回答には、パーティー券の販売管理や、裏金を使ったかどうかなどについて食い違いがある」と指摘。小宮、鈴木両氏の再招致と柴崎、三宅両氏の招致、銀行口座の入出金記録などの提出を求めました。

寄付金260万円 森都議不記載

 東京都議会会派「ミライ会議」の森愛都議が、2023年4月の大田区長選と6月の同区都議補選で受け取った寄付計260万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが明らかになりました。

 寄付は、日本共産党大田地区委員会と立憲民主党都連が、区長選と都議補選で立候補した森氏を支援するため行ったもの。共産党大田地区委員会は収支報告書で、森氏への寄付を記載しています。

 森氏は16日の都議会政治倫理条例検討委員会で謝罪し、委員会終了後、記者団に「裏金をつくっていたのではない。資料の提出を求められれば提出したい」と語り、委員辞任の意向を示しました。

 共産党の白石たみお都議は記者団に「自民党の不記載を追及していた議員が不記載を行っていたのは極めて残念。根拠となる資料を示して説明責任を果たすよう求めたい」と述べました。

(「しんぶん赤旗」2025年5月18日付より)

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