暮らしの声を議会へ

「食料も生活必需品も全て値上げ。子どもたちを育てながら働き、ゆとりがない」「一番大きい支出は家賃。年金の半分です。電気代もびっくりする金額(冬のエアコン、冷蔵庫使わず)」―。日本共産党の「要求対話・要求アンケート」で調布、狛江両市(北多摩3区)の市民から寄せられた悲痛な声です。
共産党の田中とも子元都議は、前回都議選では、354票差であと一歩、議席に届きませんでした。調布・狛江の3議席を独占した自民・公明・都民ファーストの与党は、「世界最大級の巨大噴水」など無駄遣いを進め、都民の暮らしに冷たい小池百合子都政を支えてきました。
「地域を回り、住民のみなさんの要求を聞いてきました。あらゆるものが値上げとなり、悲鳴が上がっています」と語る田中さん。これまで都議(1期)、狛江市議(4期)、吉良よし子・山添拓両参院議員の地元秘書として「暮らしの声を議会に届ける」をモットーに市民の要求実現のために力を尽くしてきました。
都議時代には、子どもの医療費について「生活か子どもの病院かを選択する親の気持ちが分かりますか」と都議会で迫り、就学前までの助成が実現。都民の運動や日本共産党の連続躍進によって、今では18歳まで無料です。
田中さんは、市民の暮らしを応援するのに最も効果的なのは消費税減税で、その財源をしっかり示しているのが共産党だと強調。都議選、参院選で「消費税廃止を目指し、緊急に5%への引き下げを」の声を上げようと訴え、共感を呼んでいます。同時に、都政の課題として、中小企業への賃上げ支援、家賃補助、国保税引き下げなど「緊急要求」を提案しています。
調布、狛江では路線バスの減便・廃止が深刻です。田中さんは京王、小田急バスに復活を直接要請。運転士不足解消のため、都によるバス事業者への一層の支援を実現し、地域の公共交通を守ると訴えています。
今回の選挙では、再生の道(石丸新党)の新人が立候補を表明。自公都ファ各陣営は危機感を強めています。連日の駅頭宣伝に加え、自民現職は過去にない畑へのポスター張り出し、新人を擁立する公明党は支持拡大で共産党支持者宅を訪問するなどしています。
共産党は大量宣伝で4年前を上回る勢いが出ています。遅れている対話・支持拡大を飛躍させ、今度こそ田中さんを再び都議会にと奮闘しています。(榎本好孝)
(「しんぶん赤旗」2025年5月18日付より)