都議選激戦 八王子市(定数5) アオヤギ有希子予定候補(現)

学ぶ権利保障へ尽力

市民(右)と語るアオヤギさん(しんぶん赤旗提供)

 日本共産党のアオヤギ有希子都議が2期目をめざす八王子市は、定数5を有力10候補が争います。

 アオヤギ都議は、都議会で文教委員として教育や子どもの権利実現に奮闘してきました。高校受験に深刻な影を落としている「英語スピーキングテスト」の廃止を求めて論戦をリード。都教育委員会によるスクールカウンセラーの大量雇い止めについても反対の論陣を張り、一部の学校で増員することができました。

 4日には、八王子駅南口前で「本当に高い通学定期代を、神戸市は全額補助にしています。通学定期、修学旅行代、制服代の補助を実現して学ぶ権利を保障しましょう」と訴え。アオヤギ都議の呼びかけに、通りかかった高校生グループの足がとまり、「部活の遠征費も大変なんです」などと党後援会員と話し込みました。

 身近なバス路線や鉄道などの諸問題を解決するため、党都議団は提言を作成。4月20日には、アオヤギ都議がコーディネーターを務めてシンポジウム「八王子の地域交通 これからを考える」を開催しました。

 シンポでフロア発言した男性(83)=同市松が谷団地在住=は、「バス路線の減便は地域にとって大打撃です。シルバーパスのいっそうの負担軽減など、公共交通の充実に力を入れてくれるアオヤギさんには引き続き都議会での活躍を」と期待を寄せます。

 立候補を予定しているのは、前回複数当選の自民が2(現・新)、毎回大量得票の公明1。立憲民主は新人1で、前回初当選した現職は離党し、現時点で連合推薦の無所属です。前回、現職2人が落選した都ファは、元職の1人を公認。もう1人は自民現職の急死にともなう補欠選挙で無所属当選し、今回も無所属ですが“小池与党”です。ほかに、「再生の道」と参政党新人が各1人。

 自民現職は、都議会自民党裏金問題の当事者。2019年と22年の政治資金パーティーで計194万円を“不記載”にしました。金額は、元職を含む“裏金都議”のなかでも上位。都議1、2期目から“裏金”づくりの手腕を発揮した格好です。パーティー券の売りさばき先も、全197枚中186枚(94・4%)が企業・団体でした。

 党八王子地区委員会の鈴木宏昌委員長は「主要政党が出そろい、各党の力量が問われる選挙です。昨年の衆院比例代表では党の得票は6番目。力関係を変える大奮闘が必要です」と強調。32カ月連続して入党者を迎え、「しんぶん赤旗」読者の4カ月連続増加を力に、「大量宣伝とあわせて前回を大幅に上回る対話・支持拡大に全力を挙げます」と取り組みを強めています。(青野圭)

(「しんぶん赤旗」2025年5月17日付より)

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