アンケートに「生活苦」びっしり “要求対話さらに”

東京・北多摩1区 尾崎事務所

 日本共産党の尾崎あや子都議(東京北多摩1区)事務所は、都議選と参院選の勝利に向け、都政の問題を織り込んだアンケート用紙を活用して要望を聞き取り、集めた352人の声をグラフ(上)にして次の対話に生かしています。

 「結果を集約してびっくりしたことがある。びっしり書かれた要望や意見に切羽詰まったものが多く、大変なことだと実感した」―。事務所のアンケート集約担当者はそう話します。

 「物価高で暮らしは?」の問いには「苦しい」が最多。「その理由」は物価高騰が75%の263人、年金が少ないが131人、医療・介護が58人、家賃・光熱費56人です。「節約のためにがまんしていること」は、食費が199人で、衣服、旅行、趣味・習い事と続きました。

 「都政の関心事」では、高齢者支援が186で最多、裏金疑惑、地域公共交通、PFAS汚染、子育て支援、米軍基地、防災対策にも関心が集まりました。

 自由記述欄には、「物価高騰どうにかなりませんか。お米も何もかも毎日値上げ」「節約だけでは追いつかない。ガソリン代、灯油代、電気代が倍になった」「お米が高くて大変」「ふろの回数を減らしている」「年寄りなのでトイレが近い。紙おむつが高く年金だけでは買えません」「補聴器は必需品。購入費補助を早く実現してほしい」など切実な声が並びます。

 生活苦が厳しいだけに「消費税をなくしてほしい」「年金増やして」などの要求や、「都庁のギラギラをやめてほしい」「お台場の巨大噴水やめて、その分を福祉、生活に回して」という都政への批判も。

 シルバーパスは都議団や都民の運動で今年度、年間2万510円から1万2000円に引き下げられました。「早速申請しようと思っている」「もっと引き下げてほしい。モノレールやミニバスにも使えるように」などの声が寄せられました。「バスの本数減何とかしてほしい」の声は、高校生など世代を超えた要求になっています。

 米軍横田基地近くの住民からは「早朝からの米軍機の騒音は本当に困っています。暖かくなると窓を開けるのでとても大変」「数年前から飛行機、ヘリコプターの騒音が大きく、頻繁になり、低空飛行にも恐怖を感じます」という抗議の声も。環境問題ではPFAS(有機フッ素化合物)汚染検査を求める声もありました。

 尾崎事務所は、会議でアンケートの内容を交流し「この悲痛な叫びを受け止めて、みんなに広げよう」と議論。「グラフは見やすいので活用して要求対話をさらに広げよう」と意思統一し活動を加速させています。

 4月末には、宮本徹前衆院議員が発信している地域FM局の番組で、アンケート結果を紹介。集約担当者と宮本氏が、回答の特徴や感想を話し合いました。

 党東村山市委員会では、当初「アンケート対話はむずかしそう」と支部の足が重い状況がありました。シールアンケートで対話してみると「高校生との対話が弾む」「対話活動が楽しい」などの経験が生まれ、徐々に対話のピッチが上がりました。アンケート活動の先頭に立っている浅見みどり市議は「対話できているのはまだ有権者のほんの一部。のんびりしていられない」と語ります。4月のアンケート活動や「しんぶん赤旗」読者拡大の前進などをふまえ、連休中から4台の宣伝カーをフルに運行しました。(畑野孝明)

(「しんぶん赤旗」2025年5月5日付より)

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