歩み止めない 日米の市民が連帯

核兵器廃絶を訴える原水爆禁止国民平和大行進の参加者=6日、東京都江東区

 「ビキニ被災70年から広島・長崎被爆80年へ、核兵器廃絶・非核の日本めざし歩み進めよう」―6日に東京都江東区夢の島の第五福竜丸展示館前で開かれた2024年原水爆禁止国民平和大行進・東京―広島コース出発集会の参加者は、決意を新たにしました。

 開会あいさつで原水爆禁止世界大会実行委員会運営委員会の高草木博共同代表はロシアのウクライナ侵略やイスラエルのガザ侵攻など無法な殺りくが続くなかで「被爆国であり戦争放棄の憲法を持つ日本が核兵器禁止条約へ参加する選択を国民の多数は望んでいる」と強調。日本の核兵器禁止条約参加を実現するため、あらゆる連帯を広げる機会にしようと呼びかけました。

 日本原水協の土田弥生事務局次長は、日米両国での平和行進の取り組みについて、バイデン大統領と岸田政権が大軍拡を狙うもとで平和を求めて日米の市民が連帯することは重要だと語りました。

 日本原水爆被害者団体協議会の家島昌志代表理事は「全国の被爆者の平均年齢は85歳を超えました。日本が核兵器禁止条約に加わり、保有国を説得する立場に回るよう訴えていきましょう」と語りました。

 東京―広島コースの通し行進者、愛知県の大村美恵さんは、夫の父が長崎で入市被爆したことを紹介。「夫は被爆2世、2人目の子どもは生まれて3時間後に亡なりました。義父と子どものために平和を願い歩き通したい」と決意を述べました。

 東京の被爆者団体、一般社団法人東友会の村田未知子事務局長、第五福竜丸平和協会の奥山修平代表理事、日本青年団協議会事務局の佐々木美翔さん、日本山妙法寺の江上彰上人があいさつしました。

(「しんぶん赤旗」2024年5月7日付より)