外環道 気泡の調査を

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宮本徹氏ら国など聴取

 東京外環道(東京都練馬区―世田谷区間)の地下トンネル建設工事が行われている沿線で新たに陥没や気泡が生じている問題で、日本共産党の宮本徹衆院議員は25日、国土交通省と高速道路会社(NEXCO)2社から聞き取りを行いました。

外環道の新たな陥没や気泡発生について国土交通省、NEXCOの担当者から聞き取りを行う宮本氏=25日、東京・参院議員会館(しんぶん赤旗提供)

 坂井和歌子衆院東京比例候補、平野よしたか東京22区候補、青柳有希子、原純子、原田あきら各都議、関係区市議、住民らも参加しました。

 国交省、NEXCOの担当者は、トンネル建設で陥没した地盤の補修工事をしている調布市の入間(いりま)川で気泡が見つかった問題について、「地盤補修工事で(地中にセメントを噴出して)改良体を造成している時に気泡の発生を確認した。気体や水質を調査した」と説明しました。

 参加者は「周辺の住宅地などでも気泡が噴出している可能性がある」として、一帯の調査を求めました。

 国交省、NEXCOは中央ジャンクション南側ランプ(本線と地上部との接続路)のシールド工事でも地盤掘削のため添加剤を注入するとして、「添加剤が川に漏れ出る可能性はあるが、鉱物由来の成分で影響はない」と述べました。参加者が「鉱物由来でも有害な物質を含んでいないのか」と成分を明らかにするよう求めましたが、答えられませんでした。

 参加者はまた、地下で工事が行われた川沿いのサイクリング道路で生じた陥没を管理者に無断で埋め戻した問題もただしました。

(「しんぶん赤旗」2023年12月27日付より)