米軍機緊急着陸防げ 調布飛行場 超党派の市議が再発防止を要請

東京都営の調布飛行場(調布、三鷹、府中各市)に米軍機が緊急着陸した問題で、超党派の市議が18日、市・都・防衛省に再発防止などを求めました。米横田基地(多摩地域)のヘリコプターが着陸したのは11日。6月に続き今年2回目です。

東京都(右側)に申し入れる超党派の市議=18日、東京都庁

要請書では▽都や防衛省は米軍に機体の整備強化・原因究明を求めること▽市は再発防止を米軍・防衛省・都へ求めること―をあげました。

都によると、米軍は「コックピット内警告灯表示」のため着陸したとし、それ以上の原因を明かしていません。飛行場は住宅密集地にあり、18キロメートルほど離れた横田基地は、飛行機なら約10分です。

日本共産党の前田舞・三鷹市議は、都への要請で「10分の距離も飛べない重大事故ではないか。住民の命にかかわりかねない」と述べました。

都の担当者は、17日に米軍へ原因究明を口頭で求めたと発言。再発防止、自治体への速やかな情報提供を求めましたが、返答はないといいます。

田村ゆう子・共産党調布市議が「住民にとって、2015年の調布での墜落事故の傷はいえていません。国や米軍に強く要請してほしい」と話すと、都担当者は「改めて住民の不安を伝える」と述べました。ツイッター(現X)の「東京都くらし・住まい」のアカウントで随時状況を伝えるといいます。
要請書は、3市の共産党、立憲民主党、無所属、生活者ネットワーク、れいわ新選組など17人の市議の連名。共産党都議が同席しました。

(「しんぶん赤旗」8月19日付より)