受験生 痴漢から守れ 加害防止対策の強化

共産党都議団、都に要請

 日本共産党東京都議団(大山とも子団長、19人)は26日、受験シーズンの痴漢加害防止対策強化と被害者の救済に取り組むよう小池百合子知事、浜佳葉子都教育長、警視庁宛てに申し入れました。

都の担当者(左側)に申し入れる日本共産党都議団=28日、東京都庁

 申し入れでは、受験生を狙った痴漢行為をあおる卑劣な投稿がインターネット、SNSで毎年のように行われる中、「全国から最も多くの受験生が訪れる都が、痴漢加害防止の行動を起こすことは極めて重要だ」と強調。

 党都議団の繰り返しての申し入れや議会質問を受け、都が来年1月18日から都営地下鉄大江戸線の女性専用車両を運行し、同月中旬から都営地下鉄で痴漢など迷惑行為の対策強化期間を始めることを評価しました。

 ▽受験シーズンに痴漢加害を起こさせないよう公共交通機関の対策を強め、駅係員の増員や巡回警備を行う▽車内放送やSNSで加害防止を具体的に発信する▽痴漢被害が起きた場合に迅速に対応し、遅刻証明書を発行する▽大学入学共通テスト、都立大学入試で痴漢被害により試験に遅刻した際は救済措置の対象となることを周知する―よう求めました。

 都交通局の担当者は「巡回やSNSでの発信も今まで通りしっかり行う」、生活文化局の担当者は「周知や相談、被害者支援に連携して引き続き取り組む」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2022年12月27日付より)