英語スピーキングテスト 都立高入試活用やめよ

受験生から欠陥指摘

日本共産党の曽根はじめ東京都議は7日の都議会代表質問で、都教育委員会が11月に強行した英語スピーキングテストESAT-Jについて、公平・公正に実施されなかったことを示す事例が受験者や保護者から多数寄せられてたと指摘し、「テストを受けた子どもたちの声を直接聞き、都立高校入試への活用は、やめるべきだ」と迫りました。

質問する曽根都議=7日、東京都議会

曽根氏は、ESAT-Jの入試活用中止を求める都議会議員連盟と都民団体が行ったアンケート調査で、1週間に478件の回答が寄せられ、うち6割が中3生だったこと、試験会場全197カ所中125会場の生々しい声が示されたことを紹介。同じ教室で30人が一斉に解答し「イヤーマフを着けても前後左右の人の声が聞こえた」との事例が168件、生徒が前半組と後半組とに分かれ同じ問題で試験が行われ「隣室で待機する後半組に前半組の解答が聞こえた」「前半組と後半組がトイレで会うことができた」との声も46会場で寄せられたことを指摘。「具体的な証言が多数ある下で、テストが公平・公正に行われたと明言できるのか」とただし、調査を求めました。

浜佳葉子都教育長は「事業者や都職員、区市町村教委からの聞き取りから、解答に影響を与えるトラブルはないと確認。テストは適正に行われた」と答弁。

曽根氏は再質問で「中学生の証言は嘘だと言うのか。中学生本人の声を聴くべきだ」と迫りました。

(「しんぶん赤旗」2022年12月9日付より)