「地盤補修 影響与えず」山添氏らの聞き取りに国

❚ 外環道工事

東京外環道(東京都練馬区ー世田谷区間)の大深度地下トンネル工事により陥没した地盤の補修工事を行っている調布市などで新たに陥没や気泡が生じている問題で、日本共産党の山添拓政策委員長・参院議員は9日、国土交通省と高速道路会社(NEXCO)2社から聞き取りを行いました。

東京外環道工事沿線の気泡発生などで国土交通省、高速道路会社の担当者から聞き取りを行う山添氏(正面中央)ら=9日、東京・衆院第1議員会館(しんぶん赤旗提供)

 樋口まこと衆院東京18区予定候補、平野よしたか東京22区予定候補、関係市議、住民らも参加しました。

 国交良とNEXCOの担当者は、調布市の入間川で気泡が発生した原因について「地中でセメントを噴射して地盤改良体をつくるときに使った空気が入間川の河床から出た」と説明。「地盤に影響はなく、周辺環境の監視を続ける」としましたが、参加者がその具体的根拠を正しても応えられませんでした。

 参加者は、中央ジャンクション予定地(三鷹市)で始めた中央自動車道との接続道路(ランプ)の掘削工事について、国交省側が昨年末に「地盤に注入する添加剤が川に漏れ出す可能性がある」と説明していたことに触れ、漏出を容認する法的根拠は何か」と質問。

 国交省側は「添加剤を含むからといって、ただちに廃棄物扱いされるものではない」としましたが、参加者が「廃棄物扱いするかどうかを、どのように確認しているのか」と質問すると、国交省側は答えられませんでした。

 山添氏は、「陥没事故を引き起こして、地盤補修でも問題が明らかになっているのに、まともに堪えないのはあまりにもひどい」と批判。現地で説明を行い、質問に答えるよう求めました。

(しんぶん赤旗2024年2月10日付より)