加害の歴史受け止めて 南京大虐殺・慰安所・兵士・・・故村瀬守保さんの写真を展示

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元都議会議員(文京区選出)で現在、日本中国友好協会文京支部支部長を務める小竹紘子さんの記事が「しんぶん赤旗」に掲載されましたので、ご紹介します。

2019年8月3日付「しんぶん赤旗」13面

1937年から2年半、 日本兵として中国大陸にわたり、約3千枚もの写真を撮り、南京大虐殺事件や慰安所、兵士の日常まで記録した故村瀬守保さんの貴重な写真が東京都文京区で展示されます。

主催者の日本中国友好協会文京支部の小竹紘子支部長(元共産党都議)に意義を聞きました。

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戦争展で村頂さんの写真を展示しようと思ったきっかけは、村瀬さんが文京区の真砂に生まれたと知ったからです。

約3千枚のうち1千枚が日中友好協会本部に寄贈され、50枚のパネルにされたものを展示します。

写真は、戦中戦後、村瀬さん宅の屋根裏に保存されていましたが、80年代ごろの「南京大虐殺はなかった」という、事実を隠そうとする政府の姿勢に抗して発表されました。
日本兵が現場で撮った歴史の事実を打ち消すことはできない写真です。

写真には、南京大虐殺や「慰安婦」、戦争による貧困に苦しむ中国人の姿がそのまま記録されています。
知られざる兵士の日常も写っていて貴重です。

来場者が、日本の侵略戦争の加害の事実を見て判断し、事実を事実として受け止める機会になればと思います。

戦争体験をしていない世代が圧倒的になった今、歴史を考える観点からも大事なことです。

ぜひ学校の先生に見に来てもらいたい。

戦争展のパンフレットに書かれた村瀬さんの言葉は、戦争がどういうものかを物語っています。

「一人一人の兵士を見ると、みんな普通の人間であり、家庭では良きパパであり、良き夫であるのです。戦場の狂気が人間を野獣に変えてしまうのです。このような戦争を 再び許してはなりません」

(2019年8月3日付「しんぶん赤旗」より)