イコモス警告 都は重く受け止めよ 知事に党都議団

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中村副知事(中央)に申し入れを行う(左から)尾崎あや子、原純子、和泉なおみ、大山、原田あきら、里吉ゆみ各都議=15日、東京都庁(しんぶん赤旗提供)

日本共産党都議団(大山とも子団長、19人)は15日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)諮問機関のイコモス(国際記念物遺跡会議)が、神宮外苑地区再開発事業の撤回を緊急要請したことをうけとめ、同開発を中止するよう小池百合子知事に申し入れました。

イコモスは東京都に対し「永久に市民が公園を使用する権利を剥奪したという重大事に鑑み、都市決定計画の見直しを行い、環境アセスメントの再審を行うべきである」としています。

党都議団は、8日の記者会見で知事が「アセスについては条例・答申に従って適切に手続きをして進めている」と発言したことを批判し、イコモスの警告を重く受け止めるべきだと指摘。また、超高層ビル建設については地元住民からも強い疑念が寄せられていると紹介しました。

2月に周辺住民らが提訴した「神宮外苑再開発取り消し訴訟」で原告は、都市計画法違反を訴えています。

著名人らも再開発に反対を訴え、イコモスの要請を受け世界中から都がどう判断するのかが注視されていると訴えました。

申し入れ書を受け取った中村倫治副知事は「行政ですので法令にのっとって対応する。各所管に伝えます」と話しました。党都議団は重ねて中止を求めました。

(「しんぶん赤旗」9月16日付より)