都立高校入試に英語スピーキングテスト  強制は「不当な支配」

東京都議会 斉藤まりこ議員が追及

質問する斉藤まりこ都議=28日、東京都議会(しんぶん赤旗提供)

 日本共産党の斉藤まりこ東京都議は28日、都議会本会議で都教育委員会が都立高校の入試に導入しようとしているベネッセの英語スピーキングテストの中止を求めました。

 斉藤氏は、テストが入試の「学力検査」でなく、区市町村教育委員会や公立中学校に強制できないにも関わらず、結果を入試の合否判定に使うことは事実上の強制で、区市町村教育などの自主性、自律性を侵害していると批判。中学3年生の「人生を決める大切な試験に、公平かどうかもわからないものを導入してはいけない」との声を紹介しました。

 浜香葉子教育長は、「着実に実施する」とテスト強行に固執。浜氏が「英語スピーキングテストは教育活動の一環として実施するものだ」と答えたのに対し、斉藤氏は再質問で「教育活動は学校や教師が行うもので、教育委員会は内容を強制できない。教育基本法が禁止する『不当な支配』だ」と強調しました。

(「しんぶん赤旗」2022年9月30日付より)


都議団が談話「英語スピーキングテストの都立高校入試への活用は、都教委による教育への『不当な支配』──都民の声と運動、都議会での党派を超えた力で、中止させるために全力でとりくみます」を発表