本気でジェンダー平等を/共産党と市民が街頭宣伝

東京・池袋

ジェンダー平等社会実現を日本共産党と池内さおり東京12区候補の勝利で、と訴える田村智子副委員長=25日、東京・池袋駅前(写真提供:しんぶん赤旗)

総選挙で日本共産党を大きく伸ばし、ジェンダー平等を実現しようとアピールする街頭宣伝が25日、東京・池袋駅前で行われました。国会議員や候補者と一緒に、幅広い市民がスピーチ。「ジェンダー平等に本気でとりくむ共産党を、ひとりでも多く国会に送りたい」と訴えました。

ステージを彩るミモザのバナーを背に、作家の北原みのりさん、政治アイドルの町田彩夏さん、介護職の大森亜希子さん、ライターの小川たまかさんがスピーチしました。

北原さんは「日本共産党を応援する最大の理由は、ジェンダー平等に本気だからです」と述べ、男女の賃金格差をはじめ日本は性差別を放置し続けていると強調。選択的夫婦別姓すら否定する自民党政治ではもう限界だと述べ、「性差別は女性を殺します。ジェンダー平等を政治の中心にしていきましょう」。

町田さんは、深刻な痴漢被害が政治の世界ではずっと放置され続けてきたと指摘。「共産党は、国会でこの問題を取り上げてくれました。ジェンダー平等を本気で取り上げる人たちを、もっと国会に送ることが必要です。だから共産党を応援します」と語りました。

日本共産党の田村智子副委員長は、「私たちが掲げるジェンダー政策は、社会で当たり前とされてきた差別を一緒に見直そうという中身です」と紹介。女性をモノ扱いして非正規雇用・低賃金を押しつけてきた自民党政治をかえなければならないと強調し、「ジェンダー平等に本気でとりくむ、日本共産党を大きく伸ばしてください」と訴えました。

東京比例区の池内さおり(東京12区重複)、坂井和歌子の両候補が訴え。「この国の政治は真っ黒で、ジェンダー平等は無風です。みなさんの声で、カラフルな政治、新しい政権を一緒につくりましょう」(池内候補)と呼びかけました。


ジェンダー平等  本気で取り組む共産党  1人でも多く国会に

市民と党女性候補訴え

「ジェンダー平等が初めて大争点になった選挙です」―。東京都豊島区の池袋駅西口で行われた25日の日本共産党の街頭宣伝。池内さおり比例・12区候補、坂井和歌子比例候補と並んで、ジェンダー平等やフェミニズムの分野で活動する作家やライターらが一堂に会し、ジェンダー平等実現や日本共産党の躍進への思いを口々に語りました。

駅前の一角に設置したステージ。黄色いミモザの花の幕を背景にゲストスピーカーが照明を浴び、次々とマイクを握りました。ステージを囲むように集まった人たちからスピーチの合間に拍手が起きます。あるネットメディアは宣伝の模様を現場からライブ中継しました。

作家の北原みのりさんは、女性に対する性暴力や賃金格差など自民党政権が放置してきた性差別の問題に触れ、「ジェンダー平等に本気で取り組む共産党の候補者に、一人でも多く国会に行ってほしいです。投票に行きましょう」と呼びかけました。

4人の子を育てながら介護の仕事をする大森亜希子さん(40)は「なんで子どもを育てるのに、こんなに神経をすり減らす社会なのか。国の政策の責任です」と述べ、のびのび子育てができる社会にするためにも共産党を大きくすることが必要だと力を込めました。

自身のSNSアカウントに「ミソジニー(女性嫌悪)に徹底的に抵抗する」と掲げる「政治アイドル」町田彩夏さんは、以前池袋駅で若い女性にしつこく付きまとう男性を制止しようとして頭をたたかれるなどの暴行を受けた経験を紹介。国会で共産党の小池晃書記局長・参院議員が痴漢問題を取り上げたことに言及し「性暴力を国会で取り上げる議員がまだ少ない。私たちに何ができるか。取り上げてくれる人を国会に送ることだ」と訴えました。

性暴力や働き方、教育などについて発信を続けているライターの小川たまかさんは、国会議員らによる失言・暴言を列挙しました。「『女性はいくらでもうそをつく』『セクハラ罪はない』『女性のいる会議は時間がかかる』…。みんな自民党の人だ。今の日本政治は高齢の男性が中心。うんざりだ。どうにかしてほしい。選挙に行って、投票しよう」

(「しんぶん赤旗」2021年10月26日付)