野党共闘も前進

宇都宮けんじ都知事候補
聴衆の激励を受ける宇都宮けんじ都知事候補=6月30日、東京都世田谷区(「しんぶん赤旗」提供)

コロナ以外の問題でも宇都宮けんじ都知事候補は、保健所やカジノ誘致候補地などの現場を視察したり、さまざまな運動に取り組む市民団体の人と対話したりして、都政の課題を明らかにしてきました。

「宇都宮さんは公約で、東京都でパートナーシップ制度をやると言っている。宇都宮さんが都知事になれば変わるんです」

4日の江戸川区・西葛西駅前。「LGBTコミュニティ江戸川」代表の七崎良輔さんが力を込めて訴えました。

子どもの頃「女の子っぽい」といじめられ、おとなからも理解されず、自分を責めてきた過去を紹介し、東京都で同性カップルの婚姻に当たる関係を行政が認める「パートナーシップ制度」の導入を求めたのです。

宇都宮さんが得た84万票は、単に候補者を支持する票が合わさっただけではありません。社会を変えようと自らの選挙としてたたかう人の思いが込められた1票が積み重なっているのです。

広がる野党支援

宇都宮さんが都知事選への立候補を決めると、日本共産党、立憲民主党、社民党、新社会党、緑の党が支援を表明。

自主投票とした国民民主党の平野博文幹事長や原口一博衆院議員らも激励・応援に入りました。

応援演説で立民・枝野幸男代表は「コロナ危機では、自己責任、新自由主義社会の下で、必要な検査も受けられず守れたかもしれない命が失われた。この流れを変え、困った時に支えてくれる都政をつくるのが宇都宮さんだ」と語り、新自由主義社会からの転換をストレートに訴え。

野田佳彦前首相は「困っている人のためにトコトン仕事をしようと思っている本物の志を持っているのは宇都宮さんだ」「“右バッター”として最後まで応援する」と演説するなど、共闘は深く、そして幅広いものとなりました。

都内の各地域でも25ある衆院小選挙区単位で宇都宮選対がつくられ、市民と野党の共闘の絆が深まっています。

選挙戦最終日(4日)の午前8時から江東区・東陽町駅前で、地域の市民連合のメンバーや共産党の赤羽目民雄区議と一緒に宣伝した立民の甚野謙区議。
甚野区議は、2016年都知事選やその後に地域の市民連合とのかかわりがあったことに触れた上で「こういう積み重ねがあるから、今回の選挙は少しも違和感なく、自然に手をつないでやれた」と話します。
宇都宮さんが掲げた「自己責任よりも社会的連帯を重視する社会」などの政策についても「私たちと向かっている方向は同じだし、市民の声が土台にある政策だから、まとまれる」と語りました。

共闘が原動力

海外での武力行使を可能にした安保法制=戦争法に反対する市民の声から生まれた「市民と野党の共闘」は、コロナ危機で新自由主義社会の弊害があらわになる中でたたかわれた今回の都知事選で、社会のあり方を根本から問い直す共闘へと発展しました。

宇都宮さんは記者会見の最後に「選挙は勝利が目標ですが1回で終わりじゃない。私は、選挙は運動だと思っており(今回の選挙が)次につながる運動になればと思っています」と発言。

「経済効率性ばかり重視して命や暮らしを後回しにする政治の転換を求める勢力が私を応援していただいた。こういう団体の活動が次の新しい社会をつくる原動力になっていくと期待しています。私もその中で運動の一翼を担えたらと思っています」と語りました。

(2020年7月7日付「しんぶん赤旗」より)