外環道担当部長は全員国交省出身/都議会委で原田あきら都議が指摘

質問する原田都議=11日、都議会各会計決算特別委員会(写真提供:しんぶん赤旗)

外環道建設 国を代弁

日本共産党の原田あきら東京都議は11日の各会計決算特別委員会で、調布市で起きた道路陥没や地下空洞発覚に関連し東京外環道計画について質問しました。

原田氏は、事故現場が外環道工事現場の地上であり、地下空洞近所の住民から「怖くて足が震える。不安で、少しの音でも眠れない」という声があがっていると紹介。国や事業者まかせにせず、都が都民の生命と財産を守る立場を明確にすべきだと求めました。

小池百合子知事は、国や事業者に対応を要望したと答えるだけでした。原田氏は、事故が起きたもと、知事には情報提供要求や業者への勧告、認可取り消しの権限があることを指摘しました。

原田氏は、外環道事業を推進する「トンネ ル施工等検討委員会」に参加している都の外環道担当部長が、国の言い分を代弁する役割を果たしていると指摘。歴代の部長7人全員が国交省出身だと指摘しました。

原田氏は地下40メートル以深の工事は地上には影響を及ぼさないとする「大深度法」の「安全神話」を批判し、外環道建設をやめるよう求めました。

(2020年11月13日付「しんぶん赤旗」より)