【参院議運委】医療機関の経営難 医療崩壊防げ/山添拓議員が追及

山添拓議員
質問する山添拓議員=21日、参院議運委(「しんぶん赤旗」提供)

山添拓参院議員は、医療機関の減収・経営難が深刻だとして、財政支援を拡充し、経営破綻による医療崩壊を防ぐよう求めました。

山添議員は、日本病院会など3団体の調査によれば、コロナ患者受け入れ病院の4月の利益率はマイナス11.8%で、平均1億円の赤字だと指摘。
「4月の診療報酬が既に出ているはずだ。政府として医療機関の経営状況をどう把握しているか。経営破綻を防ぐために減収補てんが必要だ」と迫りました。

西村担当相は「経営が非常に厳しいという声は医師会や大学病院から聞いている。2次補正予算で事業継続を支える予算も確保したい」と答弁。
他方で、当初から不十分だと指摘されていた「無利子・無担保の融資や最大200万円の給付金」を挙げ、従来の施策を誇りました。

山添議員は「平均1億円の赤字に融資や200万円の給付金では全く話にならない。経営破綻による医療崩壊は国の責任で防ぐべきだ」と強調。
予算の決め方・使い方について、当初予算の辺野古新基地建設費や1次補正の「アベノマスク」費など「一度決めた予算でも見直し、執行を止めるなどして医療、雇用と営業、くらしを維持するための政策に集中するべきだ」と主張しました。

(2020年5月22日付「しんぶん赤旗」より)