山添拓議員
質問する山添拓議員=25日、参院予算委(「しんぶん赤旗」提供)

日本共産党の山添拓議員は25日の参院予算委員会で、東京の都心上空を旅客機が低空飛行する羽田空港の新ルートについて、騒音、落下物、事故の危険などさまざまな不安や懸念が表明されてきたことをあげ、中止・撤回を求めました。

安倍政権は羽田新ルートの運用を29日から開始しようとしています。

山添議員は離着陸の騒音平均値は約2割が想定を上回ったと指摘。
部品欠落の報告件数は2018年417件479個から2019年605件783個と増えていることをあげて認識をただしました。

国土交通省の和田浩一航空局長は「(部品欠落の)数が増えること自体、問題があるとは思わない」などと答弁。

山添議員は「こういう中で増便すれば、都心で落下物が発生する可能性は高まる」と批判しました。

さらに、山添議員は航空機が着陸に向けて高度を下げていく「降下角度」(世界標準3度)が3・5度と急角度で、専門家らからは「ハードランディングにつながる恐れがある」(航空評論家の杉江弘氏)との懸念が出されていると指摘。

米軍の横田空域に起因して急角度になったとの航空会社の内部資料を示し「米軍のために世界的にも異例の危険な着陸方法をとろうとしている」と批判しました。

和田航空局長は「コメントは差し控える」と答弁を拒否。

山添議員は、羽田新ルートで発着回数は1日15便しか増えないうえ、新型コロナウイルスの影響で航空需要が激減しているとして「強行する必要はまったくない」と述べました。

赤羽一嘉国交相は「観光は拡大しなくてはいけない」などと述べ、強行する姿勢を示しました。

(2020年3月26日付「しんぶん赤旗」より)