日本共産党党本部で開かれたトーク&交流イベント「JCP With You フラワーデモから刑法改正へ」での、山添拓参院議員(弁護士)のスピーチを紹介します。

2017年、刑法が110年ぶりに改正され、強姦罪に口腔性交・肛門性交を加え被害者を女性以外にも拡大して「強制性交等罪」が新設されました。
刑法が守る利益が性的自由にとどまらず、個人の尊厳にも踏み出した意味で画期的でした。

山添拓参院議員
山添拓参院議員(「しんぶん赤旗」提供)

しかし大きな課題であった「暴行・脅迫要件」の撤廃および緩和は見送られました。

“実務においてはかなり広く暴行・脅迫を認めている”などとされました。
ところがそうではないと白日の下にさらされたのが、今年相次いだ4件の無罪判決です。

名古屋地裁岡崎支部の3月26日の判決は、性的虐待があったことを認めながら、「抗拒不能」の状況ではなかったとして、「準強制性交等罪」に問われた実父を無罪にしました。

命や体に重大な被害が加えられる場合や、それに応じる以外に選択肢はない場合以外は、同意なく性交させられても罪に問えないという極めて高いハードルを課した判決です。これは多くの方の認識とはずれ、「無罪なのか」という声が上がりました。

2017年の改正法では、3年後をめどに必要な措置を講じるとしています。世論を盛り上げ、実態を届けて法務省に法改正の検討を急がせるべきです。

日本共産党は参院選挙政策で、「暴行・脅迫要件」の撤廃と同意要件の新設、性交同意年齢の16歳への引き上げなど抜本改正の提案をしています。

幅広い方と議論を深め、一緒に声をあげていきたいと思います。

(2019年10月23日付「しんぶん赤旗」より)