【裁量労働制拡大反対 エキタス・デモ】
「働いた分の金くらい払え」小池書記局長ら参加

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「裁量労働制はやめろ」とデモ行進する人たち=25日、東京都新宿区

「裁量労働制はやめろ」とデモ行進する人たち=25日、東京都新宿区

労働問題に取り組む若者グループ「エキタス」は25日、東京都新宿区で「最低賃金でも働かせ放題!? 裁量労働制拡大に反対する緊急デモ」を行いました。

市民や若者1,000人が参加し、音楽にあわせて「裁量労働制はいらない」「働いた分の金くらい払え」「長時間労働いますぐなくせ」とコール。名古屋、京都両市でも宣伝が行われました。

エキタスメンバーの男性(20)=大学2年生=は「裁量労働制の拡大は、働く人たちの命や尊厳を踏みにじる。ほうっておけばどこまでも拡大してしまう」と訴えました。

スピーチした日本共産党の小池晃書記局長は、「安倍首相が裁量労働制で労働時間が短くなると言ったのは嘘だった。裁量労働制を拡大するためにデータをでっち上げたものだ」と批判。
「サービス残業を合法化するような法律は認められない。野党は結束して頑張る」と述べました。

立憲民主党の長妻昭代表代行は、「労働者を守る労働法制にドリルで穴をあけるという安倍首相の考え方が間違っている」と訴え。

裁量労働制のデータねつ造問題を追及してきた法政大の上西充子教授は、「裁量というが、労働者は仕事を断れない。労働強化になる」と指摘しました。

デモに参加した女性(43)は「デザイナーとして裁量労働制で、1日13~14時間も働いていた。下請けで締め切りがあり、裁量なんてない」。
IT系の裁量労働で働く男性(41)は「適用対象は限定すべきだ。一般労働者にまで拡大できる改悪には反対だ」と述べました。

共産党の山添拓参院議員も参加しました。

(2月26日「しんぶん赤旗」より)