改憲の危機、署名で止めよう

2018年1月29日 ,

改憲の危機、署名で止めよう
 安倍首相のねらう9条改憲を止めようと呼びかけられた「安倍9条改憲NO!3千万人署名」が、全都で広がっています。足立区ではさまざまな団体が、全戸訪問や、駅頭での宣伝による署名集めなど、大きな取り組みになっています。16日には、「戦争いやだ!足立憲法学習会」が、署名成功への経験交流・講演会を開きました。(荒金哲)
 
足立で経験交流会
 「一人で40人から集めてくれた人もいます。改憲への危機感を持っている人がこれだけいるんだと、わかってよかった」―足立区新田に住む元都立高校教員の佐藤洋史さんは、職場の元同僚や、教え子、知り合いなど103人に、3千万人署名の用紙と、切手を貼った返信用封筒を入れた手紙を11月に送りました。
 職場で同僚に呼び掛けて40人分集めてくれた人など、10人、20人分の署名が入った手紙もあり、1月までに47通の返事が来て、242人分の署名が集まっています。
 「署名は家族親族一同ということになりました。小中学生の孫が僕たちも戦争反対に署名をしてもいいかと聞いてきました。直接的に関わることになる彼らこそ主人公ですね。将来のある彼らのためにも力添えしたいと思います」など、言葉を添えた返信も多くあります。
 多くの人に署名を送ってもらえたらと、返信用封筒にも切手をはりました。佐藤さんは、「お金はかかったけれど、これで9条を守れるなら」と笑います。まだ返事が来ていない人に呼びかけたり、年賀状から新しく送る人を探して、さらに呼びかける予定です。「実際に署名しなくても、呼びかけられた記憶があれば、何も言われていないよりは意識してもらえるでしょう。たくさんの人に呼びかけていきたい」と話します。
 
区長支持の人も
 16日の経験交流・講演会は、超党派の区議と、区民でつくる「戦争いやだ!足立憲法学習会」が開いたものです。上智大学教授(政治学)で、安保法制廃止の市民連合に参加する中野晃一さんが「追い詰められる安倍政権」と題して講演しました(別項)。
 経験交流では、足立区内で活動する総がかり行動実行委員会や市民連合あだち、千住九条の会、医療法人財団健和会の労働組合、新日本婦人の会足立支部が発言しました。
 市民連合あだちのメンバーは、「わたかつ」(私達の街頭活動チーム)として定期的にやっているシールアンケート対話による街頭宣伝を紹介。千住九条の会は戸別訪問で署名をよびかけている様子、新婦人足立支部は「人生のあらゆるつながりをいかして署名を集める」とがんばっているメンバーの活動などについて発言しました。
 立憲民主党から足立区議のおぐら修平氏があいさつ。共産党のぬかが和子区議団長は、共産党として街頭宣伝や訪問で署名を集めていることを強調。近藤弥生区長が「憲法は守る」と明言し、改憲派の自民党区議の質問に、母の戦争体験に触れながら「(改憲による自衛隊の)明記の仕方によっては、自衛隊員が戦争に巻き込まれる、そういう危惧を持っている」と答えたことを紹介。「憲法を守る点では、区長支持の人など、みんなが一致できる課題だ」と、署名成功への決意を語りました。
 
改憲の危機、署名で止めよう