住民ら都に署名を提出 原田、福手都議が参加

東京都が進める都道環状3号線の延伸計画を巡り、文京区の住民らでつくる「環状3号線延伸計画に反対する会」は16日、計画の廃止を求める署名717人分を、小池百合子知事宛てに提出しました。応対した都市整備局の担当者は「現地を歩いて、閑静な地域と認識している。起伏が激しい所もあり、道路整備は構造的に難しい印象」としながらも、「必要な計画」と整備に突き進む姿勢を崩しませんでした。
都道環状3号線は、中央区勝どき2丁目を起点として、江東区辰巳2丁目を終点とする延長約27キロメートルの都市計画道路です。1946年に計画決定されましたが、現在も未完成区間があります。今回の延伸計画は、区内を分断し、小石川植物園や根津神社など、文京の緑と文化、住環境を壊すものだと反対の声が上がっています。
同会の前田環さんは「区議会が全会一致で計画の廃止を決議し、当時の区長も知事へ見直しを求めてきた経緯がある。緑の多い文京区の木を、これ以上1本も切らせたくないという思いで、署名をしてくれた人が多くいました」と述べ、延伸計画の白紙撤回を求めました。
参加者は「新たに引っ越してきた人は、計画を初めて知り驚いていた」「終の住み家にしている人もいるのに、大事な住まいに道路が通ることを知らない人もいる」と訴えました。
日本共産党の福手ゆう子、原田あきら両都議も参加しました。
(「しんぶん赤旗」2025年12月18日付より)

