厚労省に向け 高齢者が座り込み 小池氏ら参加

凍える寒さになった4日、命と暮らしを守る予算を求めて厚生労働省近くの歩道約100メートルにわたり多くの高齢者が座り込みました。毎年末に取り組む行動は、日本高齢期運動連絡会と全日本年金者組合東京都本部が主催しました。
全日本年金者組合東京都本部の千野律子執行委員長は、多くの人が年末年始を祝いたいにもかかわらず「年金が物価高に見合っておらずそうはいかない」と指摘。「命綱である年金を引き上げようとしない高市早苗首相への怒りがマグマのようにたまっている」として、マクロ経済スライドを廃止して年金を引き上げるよう訴えました。
座り込みに初めて参加した飯野洋子さん(77)=立川市=は、物価高に見合わない年金で、すき焼き肉を細切れ肉で我慢しているなどとして「食べ物以外買えない生活だ」と強調。「消費税率を5%にしてほしい」と話しました。
日本共産党の小池晃書記局長、吉良よし子、山添拓の各参院議員、田村貴昭、本村伸子の両衆院議員が参加。小池氏は、現役世代との対立をあおり高齢者の負担をふやそうとする自維政権について「けしからん。高齢になったら外来受診が増えるのは当たり前だ。負担が軽いことこそ平等だ」と批判。「軍事費を削って医療や介護、年金のために予算をまわせと言いたい」と力を込めました。
両団体は、介護保険利用料2割負担の対象拡大や病床削減をやめること、年金給付水準を改善することなどを求めて厚労省に要請。要請後に厚労省前で「高齢者の暮らしを守れ」などと声を上げました。
(「しんぶん赤旗」2025年12月5日付より)

