米軍無人偵察機

横田に事実上常駐 23年5月から無期限「配置」

 在日米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域5市1町)に米グアムから飛来している米軍無人偵察機RQ4グローバルホークが2023年5月以降、事実上同基地の常駐になっていることが、29日までにわかりました。

 米軍は対中国を想定し10年から同機のグアムへの配備を開始しました。日本へは「台風など悪天候を回避し安定的な運用を確保」することを口実に、14年5月以降、米空軍三沢基地(青森県三沢市)と横田基地に例年5月から10月の間「一時展開」していました。23年5月以降について防衛、外務両省は、横田基地に「終了時期は未定」として同機3機と人員約100人が展開すると明らかにしていました。

 両省は「横田飛行場に常駐するものではない」(24年10月の自治体への説明文書)としています。一方、米軍はそれまでの展開を「グアムからのローテーション」としていたのを、23年5月以降については「横田基地への配備を開始」(23年5月28日、米空軍ニュース)としました。

 グローバルホークは、1万5000㍍を超える高高度から偵察が可能で、航続距離は2万2780㌔㍍に及び、南シナ海・東シナ海から中国本土まで監視・情報収集ができます。

 20年7月、横田基地で運用するグローバルホークの整備や地上通信を担う第4偵察飛行隊がグアムで発足。発足式は横田基地で行いました。横田基地には19年6月に、グローバルホーク専用の駐機場も完成し、同機を運用する体制の強化が進んでいます。

 防衛相北関東防衛局は28日、昨年10月からグアムに移動していた同機が、9月から約1カ月間、三沢基地に一時展開すると、横田基地周辺自治体に通知しています。

(「しんぶん赤旗」2025年8月30日付より)

タイトルとURLをコピーしました