東京・高島平 集会開き意見交流
超高層住宅を中心とする大規模開発(タワーマンション型再開発)が進められている問題について23日、東京都板橋区にある高島平で住宅研究・交流集会が行われました。85人が参加しました。住民不在の大規模開発をめぐり、住民団体や研究者などさまざまな立場から報告がありました。
国民の住まいを守る全国連絡会代表幹事の坂庭国晴さんは、タワマン型再開発について問題点を解説しました。都市計画は法律で「都市の健全な発展と秩序ある整備を図り、もって国土の均衡ある発展と公共の福祉の増進に寄与することを目的とする」とあるが、タワマン型再開発はそれに反していると指摘。同法では、住民合意に基づいて計画することを定めているが、実際にはトップダウン型の開発が進んでおり、住民本位の再開発のためには、住民の運動と政治参加が不可欠だと参加者に呼びかけました。
都内でタワマン型再開発が進められている、東京都北区の赤羽、板橋区の大山、上板橋、高島平の各住民団体が報告しました。
「大山問題を考える会」で運動する田原佳幸さんは、タワマン、駅高架化、駅前広場、道路の四つの開発が同時並行で進むが土地買収すらうまく進んでいないと強調。さらに再開発の名目として「防災性の向上」と言うが、災害時にエレベーターが止まったタワマンでそのまま避難生活はできないのではないかと話しました。
日本共産党の竹内愛都議、岩井桐子板橋区議が参加しました。
(「しんぶん赤旗」2025年11月24日付より)

