都原爆犠牲者追悼のつどい

東京都原爆犠牲者追悼のつどいが27日、葛飾区で開かれ、141人が参列しました。都が主催し、東京の被爆者団体・一般社団法人東友会が実施しました。
追悼の言葉を述べた東友会の家島昌志代表理事は「人類史上、経験したことのない原爆投下から80年、日本は平和憲法の下で、戦争にかかわらず過ごしてきたが、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ地区侵攻などは人道上、目を覆う惨状だ。昨年、日本被団協がノーベル平和賞を受賞したのは、世界の良識に訴え核使用を抑止する意図がある。核兵器禁止条約の発効から4年半、唯一の戦争被爆国の日本政府が背を向けている。これで世界の核兵器廃絶の世論をリードできるのか。認識を改めてほしい」と訴えました。
小池百合子都知事は式辞で「国民の多くが戦争を経験したことがない世代となったが、戦争と原爆の記憶を後世に語り継ぐことは私たちの重要な使命」と述べました。広島市長(代理)、長崎市長(同)、青木克徳葛飾区長もあいさつしました。
東友会の濱住治郎理事(日本被団協事務局長)が、昨年のノーベル平和賞受賞式への出席について報告しました。
日本共産党の山添拓参院議員、三小田准一、木村ひでこ、片岡ちとせ各区議ら各党の議員が参列し、献花しました。
(「しんぶん赤旗」2025年7月28日付より)