くらし、平和を守るあなたの一票を日本共産党の候補に!都議選は22日(日)投票です。

共産党14議席で善戦・健闘 裏金自民は大敗、過去最少

 物価高対策や金権腐敗政治一掃などを争点に、現在の定数になって最高の立候補者数の大激戦となった都議選(総定数127)が6月22日投開票され、日本共産党は14議席を獲得しましたが、前回19議席から5議席減らす結果となりました。一方、小池都政を支える自民、都民ファーストの会、公明党の与党勢力は、合計で前回87議席から68議席へと大きく後退し、厳しい審判となりました。投票率は47・59%(前回42・09%)

参院選で政治変えよう
 日本共産党は24選挙区に24人を擁立。物価高騰から暮らしを守る上で、消費税減税が最大の決め手だとして「共産党の勝利で東京から消費税減税の道を切り開こう」と主張。都議会野党第1党としての実績や値打ちを語り、「賃上げ」「医療と介護」「住み続けられる東京」の3大公約を掲げ、平和を発信する東京にしようと呼びかけました。
 また自民、公明、都ファの知事与党が、都庁のプロジェクションマッピングやお台場の巨大噴水計画など、都政のむだ遣いを進め、都民の切実な要求には背を向け、福祉、暮らしに冷たい都政を推進したことを批判。自民党の裏金問題の告発・追及の先頭に立ってきたことを訴えました。
 共産党の結果は、当選者14人にとどまったものの、2人区などで自民候補らに競り勝つなど、重要な成果をあげています。24選挙区での合計得票を見ると、48万9084票(得票率12・18%)で、直近の衆院選(2024年)の比例代表選挙での得票37万5084票(得票率7・95%)を大きく上回りました。
 田村智子日本共産党委員長は都議選の結果について、「自民党と自公政権への厳しい審判に貢献した」「激戦のもとで全体として善戦健闘した」(23日の記者会見)と評価。また、1〜3人区で市民と野党の共同候補が当選したことについて、「自民党の議席を減らす直接の貢献となった」と語りました。

共産党が報告街宣
 日本共産党は投開票の翌23日、池袋駅西口(豊島区)で選挙結果を報告する街頭演説を行い、当選者14人全員がマイクを握り、支援への感謝とともに、公約実現への決意を表明しました(別項)。小池晃書記局長・参院選比例予定候補、吉良よし子・同東京選挙区予定候補が間近に迫る参院選での日本共産党の躍進を訴えました。
 吉良氏は最大の景気対策は消費税減税だと強調。減税を拒否し、教育予算を増やさない政府を批判。減税の財源を示した上で、「消費税を5%に減税しても、教育や社会保障、暮らしを守ることは可能だ。日本共産党の躍進で消費税を減税し、インボイス制度を中止し、消費税廃止を目指そう」と呼びかけました。
 小池氏は高額医療費の負担引き上げ中止や選択的夫婦別姓制度の導入が国会で議論となったことを紹介。昨年の総選挙で与党が少数になったことが「日本の政治を変えつつある」と強調し、「(衆院のように)自民、公明を少数に追い込み、自民党に助け船を出す補完勢力にも審判を下そう」と力を込めました。

共同の力で
 日本共産党は1〜3人区で立憲民主党や社民党、生活者ネット、緑の党など野党と共同し、文京、豊島、北、日野、北多摩1、同3、同4の各選挙区で、共産党候補が「市民と野党の共同候補」として当選。
 台東、目黒、渋谷など10選挙区でも野党共同候補が当選しました。このうち小金井市では、共産党推薦の漢人あきこ氏が再選しました。

裏金政治に審判
 都議選は自民党の裏金問題で、都政からの金権腐敗政治の一掃が大争点となりました。自民党は問題の発端となった政治資金パーティーを含む企業・団体献金を温存する「政治倫理条例」を公明、都ファとともに可決し、幕引きを図りました。結果は前回当選者数33から18議席へと惨敗し、非公認の当選者ら3人を含めても過去最低だった2017年の23議席を下回りました。裏金問題に無反省な自民党に厳しい審判が下った形です。
 都議会自民党の「裏金」問題で非公認となった6人のうち、杉並区(同6)の小宮安里氏、大田区(同7)の鈴木章浩氏、世田谷区(同8)の三宅茂樹氏の3人が落選しました。
 朝日新聞の出口調査では、投票で自民党の裏金問題を「考慮した」が62%でした。自民党都連の井上信治会長は大敗の要因について「政治資金の問題があった」、木原誠二選対委員長も「政治とカネという問題を重視した都民が相当程度おられた」と、裏金問題の影響を認めています。

公明党は4議減
 裏金自民党を擁護した公明党は3人が落選、都議選での9回連続の全員当選を果たせませんでした。前回より1人減らして立候補者を22人に絞ったため、全体では前回より4減の19議席にとどまりました。2人を擁立した大田区(定数7)では共倒れ、新宿区でも落選し、いずれも空白区となりました。
 都民ファーストの会は、小池百合子知事の全面支援を受けたものの当選者数は前回同数の33議席。自民党の大敗を受けて第一党に浮上しました。

補完勢力維新0に
 与党補完勢力の日本維新の会は6人を擁立しましたが、現職1人を含め当選者はゼロ。都議会に議席がない国民民主党は18人を擁立し、9人が当選、参政党は3人が当選し、いずれも初議席を獲得しました。石丸伸二・前広島県安芸高田市長が立ち上げた地域政党「再生の道」は、42人を擁立したものの当選者はゼロでした。

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