26日に日本共産党の本部で行われた「キックオフ集会」。平日の夜にも関わらず、会場は参加者であふれ、立ち見をする人や、廊下で聞く人もいました。市民6人によるよる吉良よし子氏への「推し」スピーチを順次紹介します。
個人の選択 尊重する政治に
働く女性として 並川聡子さん

吉良さんと同じ「就職氷河期」世代です。2011年に上京したのですが、当時いた会社がまさに「ブラック企業」でした。始発から終電まで働き、ノルマが達成できなければ、いかに使えない人間かを一日中罵倒されることも。電車に乗れなくなるくらい追い込まれ、退職後も半年以上、社会復帰できませんでした。
やっとの思いで13年に就職し、同じ年の参院選で聞いた吉良さんの演説にどれほど救われたかわかりません。それ以降大好きな議員さんです。
私がこの12年間吉良さんを応援し続けているのは「痛みに寄り添い、声をとどける」、このことに尽きます。
この4月に会社の役員になるという大きな決断をしました。いろんな方にあいさつをする機会が増えましたが、「お子さんは?」と何度も聞かれます。「いない」と答えると、「それなら大丈夫ですね」と言われます。女性はキャリアか家庭かどちらかしか選択してはいけないのでしょうか。
政治に目を向けると、女性が結婚したら子どもを産み、1人では足りないから2、3人産めと言うばかりか、子どもを産まない私みたいな女性を「社会のお荷物」だと言われているような気がします。そういった思いのある方が多いのではないでしょうか。
参院選制作発表の場での、少子化対策に関する田村智子委員長の回答に、「今まで共産党を応援してきて良かった」と涙があふれました。私自身が日々直面しているように、女性の選択に対し、個人の尊重がされないどころか、枠に当てはめようとする風潮や言動が日本では多すぎます。
個人の選択を尊重し、後押ししてくれるような政治が絶対に必要です。その先頭に立ってくれているのが吉良さんだと思います。必ず国会に戻ってもらえるよう自分も微力ではありますが、頑張る決意です。
(「しんぶん赤旗」2025年6月28日付より)