文京・日野・北多摩4(定数2)で議席 北・板橋で新人 北多摩3で奪還
消費税減税など物価高騰対策を巡り大激戦となった東京都議選(総定数127)は22日投開票されました。日本共産党は14人が当選しました。

定数2の文京区では現職の福手ゆう子氏が、日野市では現職の清水とし子氏が、それぞれ自民党元職に競り勝ち、2期目の当選。北多摩4区(清瀬、東久留米両市)では現職の原のり子氏が3期目の当選を果たしました。
定数3の北多摩3区(調布、狛江両市)では、元職の田中とも子氏が自民党現職を落として2001年以来24年ぶりに返り咲きました。党議席としては17年以来、8年ぶりの当選です。

定数3の北区では、せいの恵子氏が自民党新人に競り勝ち初当選し、勇退する曽根はじめ都議の議席を受け継ぎました。
定数5の板橋区では竹内愛氏が自民党現職に競り勝ち初当選。とくとめ道信都議の議席を受け継ぎました。
定数3の豊島区では現職の米倉春奈氏が4期目の当選、北多摩1区(東村山、東大和、武蔵村山各市)では尾崎あや子氏が4期目の当選を果たしました。

定数4の新宿区では大山とも子都議団長が9期目の当選。
定数6の杉並区では現職の原田あきら氏、足立区では現職の斉藤まりこ氏がそれぞれ3期目の当選。
定数7の大田区では藤田りょうこ氏、練馬区では、とや英津子氏がそれぞれ3選。定数8の世田谷区では現職の里吉ゆみ氏が4選しました。
一方、定数4の品川区では現職の白石たみお政調会長、葛飾区では和泉なおみ幹事長、町田市では池川友一政調会長代理が議席を失い、同じく江東区でも新人の大つきかおり氏が及ばず、あぜ上三和子都議の議席を受け継ぐことができませんでした。
自民党は、裏金問題で非公認となった人を含めても前回2021年の33議席を割り込み、第1党の座を失うことが確実になりました。
都議選では現行定数となって過去最高の295人が立候補。「物価高騰から都民の暮らしをどう守るか」が最大の争点となりました。自民党の石破茂首相や、都民ファーストの会を事実上率いる小池百合子知事が各地に応援に入るなど、参院選と連動しての大激戦となりました。
共産党は一番効果的な物価高騰対策となる消費税減税を「東京から切り開こう」と訴えました。学校給食無償化やシルバーパス、補聴器購入の負担軽減、今夏の水道料金値下げなどを繰り返し求め、自公・都ファの妨害をはねのけて実現した実績を訴えました。
また、(1)都政として賃上げに取り組み、中小企業への賃上げの直接支援や公契約条例を制定する(2)国の福祉切り捨て政策から都民生活を守る防波堤となり、民間病院、介護・福祉事業所の支援や国民健康保険料(税)の引き下げを行う(3)「稼ぐ東京」から「住み続けられる東京」へ転換し、100万世帯への月1万円の家賃補助、都営住宅の新規建設再開―をはじめとする政策を掲げました。
都議会自民党の政治資金パーティーを巡る裏金問題を調査、追及してきたことを示し、裏金問題の徹底究明と企業・団体献金の禁止を訴えました。
共産党の当選者

大山とも子
(新宿区)

福手ゆう子
(文京区)

藤田りょうこ
(大田区)

里吉ゆみ
(世田谷区)

原田あきら
(杉並区)

米倉春奈
(豊島区)

せいの恵子
(北区)

竹内愛
(板橋区)

とや英津子
(練馬区)

斉藤まりこ
(足立区)

清水とし子
(日野市)

尾崎あや子
(北多摩1区)

田中とも子
(北多摩3区)

原のり子
(北多摩4区)
(「しんぶん赤旗」2025年6月23日付より)