都議選・品川区 白石候補事務所開き

13日告示の東京都議選。品川区は定数4に主要党派の各候補や無所属の有力候補ら9人が立候補を表明する「多数乱戦」の様相です。10日夕には区内で日本共産党の現職・白石たみお候補の事務所開きがあり、支援者ら約180人が集まりました。陣営幹部は「誰が落ちてもおかしくない」と気を引き締めます。
同区では前回選挙で2人を擁立しいずれも落選した自民党が、今回は新顔候補に一本化し票を集める構えです。公明党の現職は前回選挙でトップ当選。立憲民主党と国民民主党は新顔を1人ずつ立てますが、いずれも現職区議で地盤を持つとみられます。
無所属の現職候補は昨年の都議補選で当選。都議を辞して区長選で当選した現職区長の後継者とみなされます。自身のSNSにも区長と並んであいさつする動画を投稿。「品川区長応援」と明記します。
都民ファーストの会と「再生の道」からもそれぞれ新顔候補が立候補を予定。さらに候補者が増えるとの情報もあります。
「この中に割って入るのは簡単ではない」と、前田和久・共産党品川地区委員長は語ります。
10日の事務所開きには宮本徹・前衆院議員も参加しました。
白石氏は定時制高校を卒業した経歴に触れ、「70歳代の同級生やいろんな仲間と机を並べた。誰もが学ぶ権利、生きる権利、幸せになる権利がある。それを友人たちから学ぶことができた。世代間の分断や使い捨ては許さない。やさしい東京をつくろう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2025年6月12日付より)