荒川区 小中給食無償へ 東京23区5番目 所得制限なし

 東京都荒川区は6日、区立小中学校の給食を4月から完全無償化する方針を明らかにしました。同日発表の2023年度予算案に関連経費を計上しました。

 東京23区で給食完全無償化を打ち出したのは葛飾、北、品川、足立の各区に続くもの。区民の運動や日本共産党区議団の論戦が実りました。

 区によると、対象となるのは区立小学校24校約9200人と区立中学校10校約3500人。小学校で年5万円、中学校で6万円ある現行の自己負担をなくします。所得制限は設けず、予算規模は7億5000万円を見込んでいます。

 また、区立幼稚園8園の園児にも4月から弁当方式で給食を無償提供(現在は各家庭から弁当を持参)します。対象は300人。

 区は本紙の取材に対し、「物価高で影響を受けている子育て世帯を支援するもの。周辺区でも無償化を検討している中、地域格差を生じないようにと決断した」としています。

区民と結び姿勢変えさせた

 共産党区議団の横山幸次幹事長の話 私たちは給食無償化条例案を3回提出し、毎年の区議会の質問で無償化を求めてきました。区は独自の無償化には消極的でしたが、区民の声や運動と結んで党区議団が繰り返し提案する中で、姿勢を変えさせました。区の財政力を生かして区民施策を拡充するよう頑張ります。

(しんぶん赤旗2023年2月8日付より)