池川都議訴えに中高生から共感

「校外学習の交通費が大変」「進路選択は交通費がかからない学校」―。公共交通費の割引は小学生までで、中学生や高校生などの交通費負担の重さが問題になっています。池川友一東京都議は、「18歳まで子ども料金に」「通学定期補助や学生フリーパス実現」を掲げて、都議会で質問し、地域で宣伝・対話に取り組んでいます。
池川氏は▽中学生以上を大人料金と決めたのは、戦時中の1942年。子どもの年齢は18歳までが当たり前。あまりに時代にあっていない▽世界では、カナダ・トロントは19歳まで割引運賃。イギリス・ロンドンでは17歳まで半額▽神戸市では通学定期ゼロ円―など国内外の情報を載せたチラシを作成。街頭や駅頭では「中学生・高校生・学生交通費シールアンケート」を活用し、「めちゃめちゃ反応がいい」と好評です。
18歳の高校生は「学校定期代が高い。節約のために6カ月定期でなく、割高な3カ月を買っている」「バスの定期代が高いのでつらい。神戸市は高校生が無料? すごい。諸外国は安いんですね。この提案いいです」。サッカーをしている中学生は「交通費高いので、部活の遠征は雨でなければ歩くし、食事代で調整する。18歳まで子ども料金に賛成」。保護者からは「都心の学校に行きたかったけど、交通費が高くてあきらめた」「子どもの習い事の交通費が大変。続けさせるか悩んだ」などの声も寄せられています。
池川都議は、「中高生になると行動範囲が広がります。交通費の負担が原因で旅行やイベント参加などをあきらめた経験は子どもの『体験格差』につながります。割引が小学生までなのは、日本では当たり前でも世界は違います。みんなの声で変えられる」と訴えています。
(「しんぶん赤旗」2025年6月7日付より)