共同広げて要求を実現

「水道料金でも『共産党が動けば、都政が動く』が示されました」。葛飾区の亀有駅に4期目を目指す和泉なおみ都議の張りのある声が響き渡りました。
小池百合子都知事は20日、今夏の水道基本料金無償化を発表。これは党都議団が繰り返し要求し、3月には和泉都議が議会で10%値下げを求め、道を開いたものです。
この4年、都議会の風景は一変しています。学校給食の無償化など党が条例提案で再三、要求してきたことが相次ぎ実現。当初、賛成は共産党だけでしたが、回を重ねながら野党に共同を広げてきたからです。
都庁詰めの記者が、「共産党さんが言ったことは、最初“えっ”と思うことでも、何年かすると実現するのですね」と驚きつつ伝えたといいます。
幹事長として5年。都議団の“顔”として、各党との調整に駆け回り、粘り強く交渉し、共同を広げてきた調整力が、多くの成果を陰で支えています。
葛飾区は、定数4に有力7人がひしめく大激戦の様相です。自民党は候補者を初めて1人に絞り、連日区議を引き連れ「うちは1人でも厳しい」と街頭で頭を下げ、地域を回る公明党と上位をうかがいます。都民ファーストから立憲民主にくら替えした現職、国民民主、都民ファ、女性候補を立てた「再生の道」の新人など、都議会の主要政党に、新たな議席確保を目指す政党がぶつかり合います。大型開発優先の小池都政か、都民の暮らしを守る政党はどこかが鋭く問われます。
新井杉生・党地区委員長は訴えます。「自民が一人に絞り、当選ラインが上がりました。党としてかつてない3万票の峰を大きくこえないととても勝てない。和泉シフトをはね返し、なんとしても宝の議席を守る覚悟です」
和泉氏は、都政をただす論戦にも定評があります。都議唯一の社会保険労務士として国保問題を取り上げ、神宮外苑再開発問題を最初に追及。防災、安全保障など幅広く論戦してきました。5月公開の「選挙ドットコムちゃんねる」の葛飾区情勢分析で、都民ファの都議だった司会者はその印象を語っています。
「当時、委員会で話された和泉さんの(生活困窮者の)エピソードは私も非常に胸を打たれた。涙を流され、本当に困っている人に寄り添った、共産党の議員のかがみのような方」
地元要望もていねいにすくい上げ、26回に及ぶ文書質問で、京成線荒川橋梁(きょうりょう)の堤防強化や青砥橋エレベーター早期設置など多くの成果をあげています。
今回、初めて全面支援を決めた新社会党の、みずま雪絵区議は言います。「コロナ以来、生活が破綻し相談にくる区民が増えています。区民のため要望を取り上げる和泉さんは、なくてはならない人。その当選に私たちも力を尽くしたい」
(「しんぶん赤旗」2025年5月28日付より)