自民職員招致決める

裏金問題巡り都議会政倫検

都議会自民党事務局職員の参考人招致を求める白石都議=9日、都議会政治倫理条例検討委員会(しんぶん赤旗提供)

 東京都議会の政治倫理条例検討委員会は9日、都議会自民党が政治資金パーティーの売り上げを政治資金収支報告書に記載せず都議の手元に留め置き裏金化していた問題で、同会派事務局職員の矢島英勝、峯尾始の両氏を16日に参考人招致すると決めました。

 2氏の招致は日本共産党、立憲民主党、ミライ会議の3会派が4月30日の委員会で要求していたもので、この日は都民ファーストの会、公明党も招致を求めました。一方、自民党は「出席は差し控えさせてほしい」と招致を拒みました。

 共産党の白石たみお都議は委員会で、2氏らが都議会自民党のパーティー券の取りまとめをしてきたと指摘し、「参考人として出席を求めることが全容解明の大きな一歩だ」と強調しました。

 不記載が発覚したパーティー開催当時の都議会自民党幹事長で、自身も裏金をつくっていた小宮安里、鈴木章浩の両都議が参考人招致で行った説明について「裏金の使途や取り扱いに矛盾があり、根拠となる資料がない中で説明されても、検証できない。小宮氏は資料を提出すると答え、鈴木氏は検討するとしたが、いまだに提出されていない」と述べ、再招致とともに、銀行口座の入出金記録や帳簿などの提出を求めました。

 委員会では、都議会自民党の発表(1月)で不記載の事実を認めた16都議から、文書での質問に対する回答が寄せられたと報告されました。

(「しんぶん赤旗」2025年5月10日付より)

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