都議選激戦 板橋区(定数5) 竹内愛予定候補(新)

住民の声聞き共に動く

キャッチフレーズで訴える竹内愛都議予定候補=4月26日、東京都板橋区(しんぶん赤旗提供)


 東京都議選板橋区(定数5)で日本共産党は、徳留道信都議の議席を引き継ごうと竹内愛さんが立候補します。他に自民2現職、公明現職、立民現職、国民新人、維新新人、都ファ新人、再生新人、無所属新人の9人が立候補を予定。ほとんどの国政政党が候補を擁立する大激戦、まさに政党選択が問われる選挙です。

 4月下旬、区内の駅前で竹内予定候補と党支部メンバーらは2時間超の「ロングラン」宣伝。竹内予定候補は「物価高騰から暮らしを守るために消費税を5%に引き下げる提案をしています」と訴えました。大企業や富裕層に応分の負担を求める財源論も語り、共産党の値打ちを正面から押し出し。

 シールアンケートを見て「言いたいことがたくさんある」と女性が近づいてくるなど、宣伝は注目を集めました。紙関係の仕事をしているという男性は足を止めて言いました。「景気が悪い。これまで自民を応援してきたけど、今度は共産党を応援しようかな」

 竹内候補は区議時代の6期21年、学校給食調理室のエアコン設置や子ども医療費無料化拡大などの実現のため奮闘してきました。

 いま板橋区で住民が「住み続けられるのか」と不安の声を上げているのが、UR高島平団地再開発問題です。竹内予定候補は4月下旬、国交省やURに「住民の意見を丁寧に聞き、計画に反映すること」を要請しました。

 この要請に参加した、同団地に住む男性は「再開発によって、家賃が上がり住み続けられるのかどうかが不安ですし、自動車が通り抜けられる道ができることも心配です」と言います。「竹内さんは住民の声を聞き、上から目線でなく、一緒に動いてくれる人。さらに声を届けてくれると思うから、必ず都議に当選してほしい」と話しました。

 竹内予定候補の活動には、保守的な立場の人からも期待が寄せられています。自民元都議(板橋区)の稲葉真一さんは、竹内候補候補が経済的困難の中で育ったことにふれ、「それが彼女の“社会を変えたい”とのエネルギー源だと感じます。本当は共産党に限らず、貧しさの解決が政治だと私も思う」と話します。「なんとしても、今回は当選してもらわないとね」とエールを寄せます。

 他党候補も宣伝など活発に動いています。裏金問題で逆風の自民は現職同士で激しく争う展開。国民は各紙調査などで勢いを見せますが、小池百合子都知事とつながりが深く、政策的な違いは見えません。小池都政を支える自民現職の一人も「相対した政策をちゃんと持っているのは共産党だけ」と話します。

 共産党板橋地区委員会の佐々木健市委員長は「区議時代の実績は抜群だが、客観的に考えれば、まだ竹内さんは7番手」と分析します。「区議時代の活動区域以外では名前を知らない人も多い。共産党の値打ちと竹内さんの魅力を、多くの有権者に広げきれるかどうかに選挙結果はかかっています」と話しました。(前野哲朗)

(「しんぶん赤旗」2025年5月8日付より)

タイトルとURLをコピーしました