都議選激戦 江東区(定数4) 大つきかおり予定候補(新)

古い政治 ビシッと改革

街頭宣伝で訴える大つきかおり候補=4月25日(しんぶん赤旗提供)


日本共産党の大つきかおり候補が、勇退するあぜ上三和子都議の議席を引き継ごうと奔走する江東区。定数4を、公明・都民ファーストの会・無所属の各現職と、国民民主・立憲民主の各新人、今回は無所属で出る自民党元職、7人で争う見込みです。地域政党「再生の道」から2人が立候補を表明していましたが、いずれも辞退しています。

金権腐敗事件が相次いだ江東区では、5年間で木村弥生前区長をはじめとする自民党の政治家8人が政治とカネの問題で逮捕・起訴などされ、有罪判決が続々と出ています。

大つき候補は8期30年区議として、区政での汚職や不正と対峙(たいじ)してきました。税金を使った議員と区幹部職員の飲み食いや、委員会に出席する際に支給される手当を廃止させました。2024年には、公選法違反で有罪が確定した柿沢未途元衆院議員から現金を受け取った3人の自民党区議に対する、辞職勧告決議案を提出。共産党区議団の提案に、自民・公明も賛成せざるを得なくなり、可決しました。

また、大つき候補は給食無償化を実現。都議団と連携して、公有地を活用し認可保育園や特別養護老人ホームを増設させました。小堤東・党江東地区委員長は「実績は十分ですが、知名度が課題です。広く浸透させていく必要があります」と語ります。

各候補者は、4月に入ってから駅頭やSNSでの宣伝を活発に行っています。公明の現職は商業施設前などで演説会を開き、登壇した国会議員は「野党は責任感がない」と決まり文句を連発。元自民党都議で無所属の候補は、自身の裏金問題により、自民党公認を見送られていますが、同候補事務所によると、「自民党江東総支部長のまま」だと言います。国民民主の候補者は、伯母が木村前区長、祖父が自民党の元国会議員、母親が元区議であることなどから固い地盤を持つとされます。

大つき候補は昨年9月から集中的に党員や読者、後援会員を訪問。約5500軒を回り、3千人と対話しました。暮らしのアンケートには1600人近くの回答がありました。

またUR団地の建て替え問題で対象の991世帯全てを回りアンケートを実施。「家賃値上げが心配」など寄せられた声を基に吉良よし子参院議員とともに国土交通省やUR都市機構に要請しました。

支部員もスーパー前でのシールアンケートに取り組んでいます。市民からは「コメが高い」「給料をもっと上げてほしい」「制服が高い」などの声が寄せられます。

大つき候補は「市民は物価高騰で暮らしが厳しくなっているのに、裏金づくりや巨大噴水などの税金の無駄遣いは許せません。都議会でも古い政治をビシッと改革したい」と訴えます。

(「しんぶん赤旗」2025年5月9日付より)

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