多摩住民の願い都政へ

日野市(定数2)では日本共産党の清水とし子都議が「市民と野党の共同候補」として再選を目指します。
自民党、都民ファーストの会、公明党が支える小池百合子都政が「稼ぐ東京」を掲げ、財界ファーストの大型開発を進め、区部を中心に「住み続けられない東京」になっています。多摩地域は区部に比べ財政力が弱く、施策が遅れる「多摩格差」が生じています。
清水氏は、修学旅行費負担ゼロ、春・夏休み中の給食提供など教育・子育て全力応援をはじめ、物価高騰対策、統廃合で多くの人口を抱えている多摩地域の保健所の復活・増設、住環境を破壊する巨大データセンター計画の規制という、多摩地域の都民が求める切実な願いを都政に届け、実現を迫ってきました。
2月の都議会代表質問では、減便・廃止が相次いでいる路線バスなど地域公共交通の危機打開・充実に向けた党都議団の提言を示して「地域公共交通は、事業者の経営努力や運賃収入だけでは維持できない。民営であれ都営であれ、不採算でも支えることが必要だ」と強調。住民の移動権・交通権を支えるバス運転手の処遇改善などを小池知事に迫りました。
2021年都議選で初当選。直後の一般質問では、コロナ禍で感染対策に当たってきた保健所の増設を提起。土地区画整理事業を巡る元日野市副市長の不正問題で、事業の監督権を持つ都の対応をただしました。
清水氏は、子ども医療費助成の実現を求める運動に参加する中で、入党しました。市議・都議になってからも拡充を求め続け、都はこの10月から、ついに18歳までの子ども医療費助成の所得制限を撤廃します。
日野市では、自民党前都議が立候補を表明(同党公認申請中)。都ファが新人を擁立し、石丸伸二元安芸高田市長が立ち上げた新党「再生の道」が新人を公認しました。自公・都ファと「市民と共産党など野党の共同」との対決という構図は鮮明です。
自民党前都議はほぼ毎朝、市内各地の駅頭で宣伝していますが、同党関係者は「都議会自民党の裏金問題で市民から『自民党は何をやっているんだ』と言われる。(裏金に)関わった各議員はしっかり説明してほしい」と話します。
4月の市長選で自民党推薦候補は、共産党や広範な市民が共同した有賀精一氏に辛勝。関係者は「市長選では公明党票も入って競り勝ったが、公明党は都ファとの関係もあるし、都議選ではどうなるか分からない」と語りました。「再生の道」新人の石丸氏による3月の「最終面接」動画が、9万回再生されています。
共産党南多摩地区委員会は「清水氏の議席は、国政・都政・市政の転換を目指す市民と野党の共同で勝ち取ったもの。共同の姿を示すとともに、ネット・SNSでの発信も強め、何としても再び都政に送り出したい」としています。(東京都・川井亮)
(「しんぶん赤旗」2025年5月7日付より)