共産党が「街角トーク」政策届け一緒に政治変える活動へ

市民の質問・要望 田村委員長が回答

 来年夏の参院選挙、東京都議会議員選挙での勝利をめざし、日本共産党は24日、都内2カ所で「街角トーク」を行いました。田村智子委員長が、総選挙を通じ自民、公明両党を過半数割れに追い込んだ「新しい政治の流れ」について演説するとともに、聴衆の質問一つひとつに丁寧に答えました。

訴える(左から)田村智子委員長、藤田りょうこ都議、谷川智行政策副委員長(右端)=24日、東京都大田区(しんぶん赤旗提供)

 大田区・蒲田駅前で田村氏は、藤田りょうこ都議とマイクを握りました。田村氏は、衆議院で自民・公明与党が単独では予算も法案も通せなくなった今、「野党がどうがんばるかだ」と強調し「国民の要求にかなう予算と法案を通す役割をぜひ全力で果たしたい」と抱負を語りました。その上で、緊急の課題として、企業・団体献金の全面禁止、消費税の緊急減税、学費値上げストップ、訪問介護報酬引き下げを戻す―ことなどを列挙。「国会での論戦と、国会外ではみなさんとともに運動に取り組みたい」と述べ、都議選、参院選での共産党躍進を訴えました。

 「若い人からお年寄りまで、みんなで政治を変える仕組みにしたいけど、若い人に支持を広げる具体的な策は?」―真ん中世代の男性の質問に田村氏は、「総選挙では若年層の自民党離れが顕著だったが、日本共産党に支持は来ていない」と指摘。地球温暖化の問題に取り組んでいる青年から共産党の気候変動政策が一番だといわれるなど、各政策では評価されるがその事実が知られていないと述べ、「若い人たちに党の政策を届け、知ってもらい、一緒に取り組む活動を探究したい。知恵と力を若い人にも貸してもらいたい」と呼びかけました。

 北区・赤羽駅前で田村氏は、せいの恵子都議候補と訴え。「選択的夫婦別姓制度をぜひ実現させて」との要望に、田村氏は「これに唯一反対していた自民党が選挙で大敗し、衆院で力関係が変わり、まさに大チャンス。法案を野党共同で提出してきたので衆議院で審議し可決させて実現させたい」と答えました。

 「紙の健康保険証の廃止を止めてほしい」―この要望に対し田村氏は、立憲民主党の野田佳彦代表との党首会談で田村氏が同問題を提起し、立憲民主党は廃止を止める法案を国会に提出したと紹介。「保険証廃止を当面止めるため、一緒にやりましょう」と呼びかけると大きな拍手が起きました。

(しんぶん赤旗2024年11月25日付より)