羽田新ルート見直せ 「検討会」停滞 国交省ただす 

笠井・山添氏参加

 羽田空港の新ルートについて、超党派の国会議員でつくる「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」は11日、市民団体との懇談と国土交通省からのヒアリングを行いました。日本共産党から笠井亮衆院議員、山添拓参院議員が参加しました。

国交省からのヒアリング−11日、衆院第1議員会館

 ヒアリングでは3月に続き、同省が新ルートの固定化を回避するとして設置した「技術的方策検討会」での検討状況をただしました。

 笠井氏は検討会が1年8ヵ月にわたり開催されていない理由を明確にするよう追及。同省の担当者は航空機が2本の滑走路に同時進入する際の安全性を検証していると説明しました。

 山添氏は検討がどこで止まり、何が一番ネックか具体的に示すよう迫りました。

 同省側は「安全にかかわるので万全を期す必要がある」としか答えませんでした。

 同席した運動関係者は同省が導入可能性があるとする飛行方式についてシミュレーションを行っていることに関して、飛行地点や滑走路に進入する際の最終的な直線区間の距離を示すよう要求。同省側は「検証内容の公表は適当とは考えていない」と述べました。

 笠井、山添氏は騒音や落下物の危険などを示し、新ルートは見直すよう求めました。

 海江田万里会長があいさつ、松原仁事務局長(ともに衆院議員)が司会をつとめました。

(「しんぶん赤旗」2024年4月17日付より)