羽田新ルートの検討会1年なし

山添氏ら国交省ただす

東京の都心を低空飛行する羽田新ルートについて、日本共産党の山添拓参院議員、白石たみお都議は10日、関係者とともに国交省をただしました。関係地域の区議も同席しました。

国交省をただす、白石氏(前列左端)、山添氏(同4人目)ら=10日、衆院第2議員会館

山添氏らは、9月に同空港を北向きに離陸したトルコ航空機が、経路を逸脱し、東京夕ワー周辺を飛行し、管制官の指示で急上昇した事案の詳細を聴取。参加者は、異常な運行として対策を講じるよう求めました。

住民は、3年半前に導入された羽田新ルートについて、激しい騒音や落下物、事故の危険などから撤回を求めています。国交省は「固定化を回避する」として検討会を設置しています。

参加者は、検討会が前回から1年以上開かれず「可能性がある飛行方式」を2案に絞ってからは、2年以上経過していると指摘。「検討が難しいのであれば元の海上ルートに戻すべきだ」と迫りました。

国交省の担当者は「従来ルートにすべて戻すことは考えていない」と回答。次回開催時期は「決まっていない」と答えました。

港区の参加者は「区長や区議会も住民説明会の開催を求めている」と追及。国交省は「やる方向で検討している」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2023年11月17日付より)